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2006/10/02
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北海道滝川市で昨年9月に教室で首つり自殺をした小学生女児が、自殺の1ヵ月ほど前から、担任の先生に友人関係の相談をしたり、周囲の子どもたちに「死にたい」と漏らしていたそうです( こちら
自殺してしまった子どもにとっては、生死を分けるような深刻なことだったのですが、周囲の先生や子どもたちや大人にとっては、そんな些細なことで、というようなことだったのだろうと思います。

この女児が修学旅行の際に、どのグループにも入れてもらえない、ということがあったのだそうで、この女児はアスペルガー障害の子どもだったと思われます。
私が、ボランティアに行っている小学校でも、こうしたことが見られます。
このブログでは、今までも何度もアスペルガー障害について書いてきましたが、小泉純一郎さんのような、奇人、変人と呼ばれるような性格の子どもだと思って頂ければよいと思います。
昨年、タリウムを母親に飲ませてしまった少女もそうかも知れません。

光や温度に過敏で、明るいところで目を細めたり、靴をずっと履いていることができなかったり、というようなことがあれば、アスペルガー障害かも知れません。
過敏というところからくるのだと思いますが、感性が通常の人とかなり違っていて、学校の授業などで、授業の流れに逆らうような発言を、しかも、頑強にします。


一昨年6月に佐世保市で、小学6年生女児が同級生をナイフで刺し殺すという事件がありました。
この事件を起こした女児もアスペルガー障害だったと認定されているようですが、日頃村八分状態に置かれている鬱憤を暴発させてしまう事態としては、こうした傷害事件を起こすというよりも、滝川市の事件のように自殺などに発展してしまうことの方が多いと思います。
親が、うちの子は変わった子だから、ということで、遠くの学校にやったり、家に閉じこめるようなことをやると逆効果になります。
アスペルガー障害の子どもは、友達作りが苦手なので、親が無理に手を引っ張って子どもたちのグループの中に入れてやる必要があるように思います。

このブログでも何度も書いてきましたが、先日違法判決の出た、都教委の君が代斉唱命令と従わなかった教師に対する処分の件も、こうしたアスペルガーの子どもへの対応と似たことがあります。

「国家を斉唱するのは当たり前だ」という価値観が全然当たり前ではないんですね。
日本を愛するからこそ「君が代」斉唱は拒否する、と考える人も日本にはいる、ということなのです。
私が日頃苦しんでいるのは、「字を右手で書くのは当然だ」という価値観、左利きの私は、右利き専用になっている駅の改札口や、パソコンのマウスの操作(左利きは左ボタンを中指で、右ボタンを人差し指で押すことになる)や、マウスのコネクタの位置(日本製のノート・パソコンは右側についているんですね)には、本当に閉口しています。
アスペルガーの子どもにとって嫌なのは、「会ったときに挨拶をするのは当然だ」という価値観だと思います。
村八分に遭いやすいアスペルガーの子どもにとっては、心が通い合っていることが重要なのであって、お互いに分かり合えていれば挨拶なんて不要なんですね。
むしろ、ことさらに「挨拶をせよ」と言われると、冷たい人間関係のように感じるのです。


完璧主義の子どもが多いので、国語の時間の中で、国語の授業のテーマがやりきれません。
次の算数の授業になっても、国語の授業の続きをやっていて先生に叱られることになるのですが、どうしても国語のことが頭から離れないので、算数の授業に集中できないのです。
アスペルガーの子どもがボーっとしていることが多いのは、話をして聞いてみると、ほとんどこれです。
これが積み重なると、登校拒否になり、自宅で、自分のペースにあった時間割で勉強する方が楽しくなってしまいます。

多様な価値観を認め合い、尊重し合う、という社会になってくれば、佐世保の事件も滝川の事件も起こらなかったと思います。





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最終更新日  2006/10/02 10:05:23 AM


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