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2007/02/10
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カテゴリ: 政治
そのまんま東宮崎県知事が、選挙戦の対立候補に副知事就任を依頼していましたが、県民からの反発が大きかったそうで断念し、副知事就任の要請を取り消す電話をかけていたというニュースが流れています( こちら

いろいろなご意見があるとは思いますが、私は、宮崎県も、青島幸男さんや、田中康夫さんと、同じような結末をたどるように思います。

そのまんま東さんが、県政与党側から出馬した対立候補に副知事を要請したのは卓見であって、県政改革の最短コースだったと私は思います。
しかしながら、知事周辺の狭量な人たちがこれを潰してしまったんですね。
選挙戦を支えた人たちが新たな利権集団となり、利権集団は小さい方が分け前は大きい、旧体制から鞍替えをしようとしてくる人たちを足蹴りにしている様子が目に浮かびます。

今、長野県がどういう状態になっているか、と、言えば、せっかく田中康夫さんが苦労して県政改革を行ってきたものを、ダムは造る、知事室は密室にする、中央官僚とグルになって改革成果を潰しているわけです。
なぜ、こういうことになってしまうか、と、言えば、田中康夫さんは議会対策にさんざん苦しめられたからです。
どんなに知事が優れたアイデアを出しても、利権を代表して出てきている議員さんたちを説得できなければ、結局、そのアイデアは活かされないのです。

長野県が夕張市のようになるのは長野県の勝手ですが、他県の住民や企業が収めた国税を使わずにやってもらいたいものです。
中央官僚が自分さえ良ければ国家財政などどうでも良いという感じで、天下り先確保のために、ダム建設のカネを出してしまえば、防ぎようもないですけどね。

太平洋戦争開戦直前に、昭和天皇は、英米協調を復活し開戦を避けるために、敢えて東条英機を首相に据えるというアイデアに賛同の意を示したことがあります。
このアイデアは結局、何の政治的力も持たない昭和天皇の意図に反して完全に失敗に終わりますが、開戦にはやる軍部独裁を押さえつけるためには、もはや、いちかばちか、かけてみるしかなかった、ということです。

宮崎県知事は選挙で選ばれたわけです。
副知事に対して、圧倒的な権力の落差があります。
宮崎県で、もし、利権にまみれた構造があるのなら、利権代表的な人を副知事に据えることには、私は意味があると思うのです。
つまり、利権に群がる人の意見を聞くのではなく、県政の状況を説明して、利権に群がろうとする人たちを説得することに力を尽くしてもらうのです。
利権代表者の副知事に、宮崎県を再建したければ、公平な競争をせざるを得ないのです、出せる公共事業の枠にも限りがあります、あなた方がうまいメシを食いたいのなら、まずは、あなた方自身の体力をつけて競争に勝つようにしてください、と、説得してもらうのです。
こうして競争原理が働いて、優れた技術開発が行われるようになることが、「つよい日本」をつくることにつながるのです。
結局、議会対策に失敗して、そのまんま東知事が、田中康夫さんのようになってしまえば、結果的には、元の木阿弥、県民の期待への裏切りと変わりはありません。






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最終更新日  2007/02/10 11:22:04 AM


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