aaa

2007/02/24
XML
カテゴリ: 政治
渡辺行革大臣が、TBSテレビに出てきて、高級官僚の天下りを防止するために、出世コースから外れても、専門分野での実務スタッフとして、定年まで勤務できる職制を創設すると言ったのだそうです( こちら

こうした案は、民主党前原前代表が記者会見の場で、民主党が政権をとった場合には実行する、と言っていたことですが、自民党でもとうとう天下り-官製談合の腐敗構造には我慢ならなくなったということでしょうか、天下り先を失う高級官僚の方にはお気の毒ですが、いろいろな意味で日本にとって大きなプラス要因となるだろうと思います。

財政赤字、年金問題、格差問題など、現在の日本の負の側面は、私は官僚主導の政治体制にその原因があると思っています。
特に、バブル崩壊以降の長い不況の間に、橋本政権あたりが行財政改革に着手しようとして失敗したあたりから、先送り-万歳、先送り-万歳、を繰り返して、日本が抱える問題の傷口をすっかり広げてしまった主犯は、日本の官僚社会主義にあります。
恐らく、高級官僚と言っても、ほとんどの人は国を憂いて、このままの体制では日本は立ちゆかなくなる、と思っていると信じますが、官僚社会主義の構造には、一人一人の官僚の力では立ち向かえないのだろうと思います。

官僚に首根っこを抑えられてしまっている自民党に果たして、官僚社会主義打倒ができるかどうか、わかりませんが、とにかく、行革大臣が、こういうことを言い出したことには大きな意味があると思います。

まず、高級官僚と言っても、民間企業に移るのであれば、単なる転職です。公共事業発注の見返りに天下るなどと言うことが許されるはずがありません。転職したいのであれば、民間人の転職と同様に、人材会社か、ハローワークで転職先を探すべきです。

また、先日、佐藤謙一郎さんのパーティーでお会いしてご挨拶させて頂いたばかりですが、岡田克也さんが民主党代表として闘った前回の衆議院選挙において、岡田さんが提出した「政権交代500日プラン」が、陽の目を見る可能性が出てきます。

「政権交代500日プラン」では、政権交代があった場合に、高級官僚に一旦辞表を提出させ、新政権に協力することを明言した官僚に再度辞令を交付することにより、官僚主導体制から、選挙の洗礼を受ける政治主導に変革する、ということになっていました。
私は、これに対する反発が大きくて、既得権を失いたくない高級官僚がマスコミに手を回して、あれほどの刺客報道の大騒乱になったのだろうと推測します。
選挙期間中、マスコミは、岡田克也さんの「政権交代500日プラン」を完全に無視して、どうでもよい小泉自民刺客対反乱自民や、ホリエモン選挙運動の報道に終始したのです。
出世コースを外れた現政権批判的な官僚が官僚制の中に残っていてくれれば、この人たちの中に、政治体制が変革されたときには、改革派として働こうという意欲を持つ人が出てくるだろうと期待できます。
政権交代が実現された場合に、スムーズな政策移行が可能になると思います。

さらに、だらしないとまるで民主党が悪人であるかのように、マスコミが喧伝していますが、民主党がなかなか東京都知事選の候補を擁立できないでいます。
私は、宮台真司首都大学東京准教授が、「そのまんま」流に立候補宣言してくれないか期待していましたが、残念ながら音無しです。
子ども政策に理解のある小宮山洋子さんを東京都知事に取られてしまうと、国政の場で子ども問題を大きく取り上げる人がいなくなってしまうのは国政にとって大きな損失です。
奈良県では、とうとう候補擁立断念ということになってしまったそうですが、天下りしないで官僚制の中に残ってくれている人がいれば、こういう時に、有能な官僚であるにもかかわらず埋もれてしまっている人を発掘できるかも知れません。
あるいは、国会議員、地方自治体の議員として力を発揮できる人が出てくるかも知れません。
民間企業に天下ってしまっては、なかなか選挙に出るという勇気を奮い起こすわけには行かないだろうと思いますが、官僚制の中に残っていてくれれば、政治家を志すこともできると思います。






科学雑誌でおなじみのNewton社e-Learningのご紹介は こちら
理工系受験生向け大学入試問題研究サイトは こちら
「大学への数学」の東京出版発行の書籍のお求めは こちら
横浜市杉田の代々木屋呉服店さんの楽天ショップは こちら



コメント、トラック・バックはこちらへ お願いします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007/02/25 12:31:03 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: