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2007/09/24
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産経新聞が、文房具メーカーが発売した来年度商戦向けのランドセルについて書いています( こちら

それによると、幼稚園で配布している情報誌の読者である母親たちがランドセルの開発に参加したのだそうです。
そう聞くと、顧客の意見を取り入れている文房具メーカーの姿勢を高く評価する人がほとんどだと思います。
A4サイズの教材が収納できるようなゆったりとしたサイズとし、内容物がガタつかないように、仕切りを入れているそうです。
ですが、私には、こうした日本で当たり前のように思われていることが賛成できないんですね。

まず、何が間違いかと言うと、ランドセルの開発には、親の視点を入れずに、子どもの視点で作って欲しい、と、いうことです。
小学校を見ていて思うのは、ランドセルの内容物を出し入れさせるだけでも、先生が大変な苦労をしているということです。
ロッカーもサイズ的に余裕があるわけではなく、子どもが、力づくで、ぎゅうぎゅう押し込んでいたりするのです。

ランドセルを、子どもたちの多くが、おとながするように、きちんと整理整頓して使うとは、私にはとても思えません。
子どもが、生まれながらにきちんと整理整頓ができるというのであれば、学校や教育は不要だということです。

親が便利だと思うからという理由で、サイズを大きめにすれば、そうでなくてもランドセルが大きすぎる小学校低学年の子には負担になります。
できるだけ、ランドセルが小さくて済むような教育を考えるべきです。
小学校の3、4年くらいでも、かなり不器用な子どもが多いので、しきりをたくさん入れては、出し入れも大変になり、プリント1枚探すのも大騒ぎになってしまいます。
こうしたことは、小学校低学年の担任の先生か、子どもたち自身の声を聞くべきです。
買う人が幼稚園の親だから、という発想では、結局困るのは子どもたちであり、学校現場の混乱を招くばかりです。

そして、子どもの視点を入れずに親やおとなが勝手な思いを子どもに押しつけることが、今の教育を大きく歪めているのです。
中学校での武道の必修、あまりの徳育やコミュニケーション能力重視、基礎学力や体力増強の不足、さらには競争原理が子どもを傷つけているという独善的思い込み、などは、おとなの勝手な発想から来ているのです。

高校時代、柔道が必修だった経験から言って、私は、一対一で臨む武道の必修には反対です。投げ飛ばされれば不愉快で傷つくだけのことです。
球技などのマスゲームの方がよほど社会性が身に付いて良いのではないでしょうか?

ですが、自分が小中学校の頃と比べたら、遙かに、今の子どもの方がマナーが良いと私は断言できますね。
今、マナーが悪いのは、30台以上のおとなの方ではないでしょうか?
時々、マスコミを揺るがすような子どもの事件が起こりますが、1万人に1人の子どもの問題をいきなり1万人の子ども全体に広げられても困りますね。
学校でも、今は、しつけやあいさつなどに厳しいので、大人たちの言っていることを聞いていると首をかしげてしまいます。
むしろ、あまりに、しつけ、しつけ、とおとながうるさいので、計算や書き取りなどの基礎的な反復トレーニングが不足してしまうのです。


今の子どもは、相互扶助の気持ちが非常に強いので、集団的な競争原理を持ち込んで、強い子が弱い子をかばい合うようにする方向に持って行くのが良いと思うのですが、「いじめ」のニュースだけを見て、弱い者いじめを平気でやるおとなたちが、弱い者いじめをしていない子どもたちを弱い者いじめをしていると決めつけるので、中学校くらいになると、子どもたちが本当に陰湿ないじめをやり出すようになってしまいます。
いじめのカラクリ自体が、相互扶助により集団を守り強い者を叩く、という方向に動くので、学校でも把握できないような、クラスの人気者がいきなり自殺してしまう、ということが起きてしまいます。
兵庫県で起きた、高校生の自殺についても、いじめていた高校生もまた社会の影響を強く受けていた、ということなのに、犯罪者として扱われてしまう結果となってしまうのは可哀想だとも言えます。

そして、こうした少年問題を追究しようとして、少年法の限界に挑みながら、より良い日本を作り上げていこうと行動するライターを、日本の司法は、少年法違反だとして強制捜査をし、図書館はこのライターの著書を書架からはずし、出版社は重版を拒否して、日本が抱えている子どもの問題から、日本全体で目を背けようということを、日本はやっているのです。

'90年代前半に、一人当たりのGDPで世界の頂点に立った日本が、今は18位、先進国の中では最低レベルにまで落ち込んでいるのに、明日の世代を育成するということから目を背けてしまう日本に展望が持てるのでしょうか?




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最終更新日  2007/09/24 09:37:02 AM


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