2007/04/02
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カテゴリ: クロ歴史!
2007年3月発売

仮面ライダー電王 ソードフォーム



軽快なコメディと人情味あふれるドラマで滑り出し好調の“仮面ライダー電王”より主役のオレオレライダー・電王ソードフォームが参上です!
電車で移動し、パスをベルトにかざして変身、主人公が多重人格的に描かれるなど、従来の仮面ライダーの概念を著しく追い越す本編ですが、この装着変身電王も、まさに新生とも言うべき新素体を得て大きく進化しているようです。


【ポイント】
1.充実した可動で微妙な表情付けを実現した新素体
2.造形のみならず可動にも配慮した分割式アーマーパーツ
3.ホルスターに装備できるデンガッシャー(分割状態)とフォルム重視の一体式デンガッシャーソードモード、特徴的なライダーチケットなど劇中シーンが演出できるオプションが多数付属













■FRONT


■SIDE&REAR



【スタイリングについて】

装着変身としてはもちろんベスト、アクションフィギュア全体に枠を広げたとしても非常に秀逸に思います。手足のプロポーションなど従来素体と比べて格段に向上したのではないでしょうか。

特にアーマーの設計は素晴らしく、前作・仮面ライダーBLACKシリーズより引き継がれた分割式胸アーマーは腰へのラインもごく自然なつながりになっており、ダボダボだった最初期のクウガと比べるとまさに隔世の感です。さらに背中パーツを覆い被せることによりヒンジを完全に隠します。





肩アーマーは可動式でありながら劇中スーツのようにツラ一っぽく見せられます。



腰のホルスターに装備されたデンガッシャーですが、通常のトイだと大きすぎたりしてバランスが悪く、いかにも「付けましたよ」と感じさせるものが多いものですが、サイズも作りもよくできておりほとんど違和感を覚えません。




難があるとすれば、コンパウンドアイが縦長に扁平しているような印象を受けることですが、角度によっては適正に見えるので、まあよしと言ったところでしょうか。

塗装はメインカラーの赤、銀ともノリがよく、ハミ出しもあまり目立たちません。ベルトも細かい塗り分けがなされており好印象です。ただ、全身に小さな金の色トビが所々あり、完璧とはいえません。

全体的な評価としては、ビックリするような新技術などはありませんが、プロポーション、ディテール、塗装などすべてにおいて高クォリティをマークしているのではないでしょうか。




頭頂部に設けられた穴に電仮面(マスク)を取り付けることによって、変身の模様を再現できるという遊びも取り込まれています。



【素体について】

素体は電王がイマジンと合体する前の“プラットフォーム”と呼ばれる形態を模したものになっています。



胸部と腹部は、アーマーを着せる都合から、頭部と比べると小さく貧弱なスタイルになっていますが、キャラクターにも合っているので個人的にはOKです。(プラットフォーム再現用に胸の穴に接続する形で胸の飾りを付けていただけるとうれしいですね。)

特に可動構造の進化により、豊かな表現が可能になっています。





さて、今回の大きな改変は、頭部が素顔ではなくなったこと、また、ベルトが着脱式ではなく完全に固定されていることです。

素顔については賛否両論あり、挿げ替え式になったBLACKの時にも少し書いたのですが、私個人の意見としては、ただのアクションフィギュアではなく装着変身が装着変身として存在するためのアイデンティティとしてぜひともマスクの中に内蔵する形で残して欲しかったと思います。また、いわゆる“中の人”が似てるとか似てないとか言うのも、リアリティを超えたひとつの楽しみでもありました。

ベルトは カブトシリーズのバックルがポロポロ落ちてしまったことへの反省から敬遠されたものと思われますが、 これもマスク同様の理由と、劇中プロップやなりきりベルトの扱われ方などを考慮して、できればバックルだけでなくベルト全体を外せる形で存続して欲しかったと思います。

―4月7日追記―



【比較】



BRACK素体(左)、ガタック素体(右)と。
上半身はちょっと貧弱ですが、プロポーション、特に首と肩の位置などは実際の人間により近くなっていると思います。
このヘルメットの大きさなら良太郎の顔を入れることができると思うのですが・・。


また、注目すべきは背面のビス穴が大幅に少なくなっていることです。アーマーで隠れてしまう部分が多いのですが、製作者のこだわりの一つとしてぜひ評価したいポイントです。





【可動について】
可動構造は今回、大幅に改善されました。
それまでの素体を改良するといったレベルでなく、まったく一新したといえるほどです。各部の構造を見るに、まるでミクロマンとかセイントクロスの2nd素体とかをそのままリサイズしたような印象さえ受けます。




首は二重ボールジョイントでそれぞれの可動域は狭いものの併せ技でフレキシブルに動きます。




肩もタンクトップ風の切れ込みで大幅に可動域が拡大、ヒンジと組み合わせて90度以上に振り上げることができます。肘は二重関節ですが、可動域は135度ほどに抑えられています。



手首は通常の開閉式、平手、握手の3種類が付属。
平手と握手は元で折り返しが可能になっています。7



開閉式手首でライダーチケットやデンガッシャーを握ることができます。



腰は腹ブロックが二重ボールジョイントで接続され、捻転、前屈が広い可動域で実現。



股関節は120度弱で開脚、腿の付け根に回転軸が設けられています。



膝は二重関節でふくらはぎが腿の裏側に着くまで、足首は長めの支柱+ボールジョイントで可動。足首はもう少し広く動いて欲しかったところです。


■デンガッシャー・ソードモード


長さと形は満足ですが、できれば先端だけでも取り外し式にして欲しかったです。


【POSE】













■パーツ一覧


アーマーパーツ一式(電仮面/胸部パーツ×3/肩パーツ左右)/手首×6/デンガッシャー・ソードモード/デンガッシャー×4/ホルスター左右/ライダーチケット×2


【評】
すべてにおいて従来の装着変身より進化しており、特に可動面でのそれは著しく、歓迎すべきに思います。しかし、こうした革命的進化であっても、2、3作続けば普通に飽きられてしまうのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、マスクの中の素顔とか着せ替え遊びなど、装着変身ブランドが築き上げてきたアイデンティティをいかに継承していくかが大切だと考えます。可動に優れたミクロマンが今、パッとしないのは決してキャラクターのせいだけではないと思うのです。






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Last updated  2007/04/02 09:52:29 PM


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