ラスタ・パスタのレレ日記

2010年03月30日
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語源には諸説あり、翻訳の間違えから一月に2回見られる満月のこと
またはその2回目の満月のこと

などをさす場合もあるが、

このこととは別に

天候や、大気の状態、靄や塵などのいろいろな条件が重なって、満月が青く見えるのは非常にに珍しいことから、めったに起きないことが起こることを
「Once in a Blue Moon」と言う表現が19世紀半ばから使われるようになったという。

今の暦は365日で地球が太陽の周りを1回転し、その間に月が12回地球の周りを回るが、
厳密には、毎年少しずつずれている、だからうるう年とかうるう秒が存在し、それで調整しているのだが、


29.5日で1回、満ち欠けするということのようだ。

すると、今年の3月のように、満月が2回、一月のあいだに見られるという現象が起こるらしい。今年は、元旦も満月だったので(確か見た記憶がある)1月も満月が2回見られる
大変珍しい年であるらしい。

どっちにしろ、大変珍しいことが起こっているわけで、これを「Once in a blue moon」という。

さて、この言葉どこかで聞いた覚えがある、と思ったら、1998年、竹野内豊と田中美里主演のドラマ「With Love」の中で、作曲家役の竹野内豊が、銀行のOL役の田中美里に出来たばかりの新曲のデータを間違えて送ったことから始まるネットではじまる恋愛ドラマ

そのキーとなる曲名が「Once in a blue moon」だったんだ、と今、思い当たった。
あの曲名には、めったに起こらないことが起こる
というドラマの主題を象徴する隠された意味があったのだ。

銀行のOL役の田中美里は、なぜか「私は今、パリにいます」といううそをついてします。

ちょうどそのとき、パリから東京のお台場に、自由の女神像が期間限定で贈られてきていて、ドラマの内容とリアルがリンクする話でもあった。

「こんばんわ、ハタさん、私は今、セーヌ川で。。。ランチをしています」


(恋人と言うより、肉体関係はあるが恋人未満か)
あの頃が藤原紀香のピークだったような気もする。
その他に、商社マン役の及川光博(田中美里に惚れてプロポーズする)
竹野内豊が、なかなかスランプにおちいった原因となった、同じバンドのボーカルで去っていった恋人役に川村カオリが出てたな。

中国でも、中国語に吹き替えられたドラマが放送されていたのを出張の時にみたな。




2つの月

ところが、シャッター・スピードと絞りの組み合わせを変えて何枚か撮影したがのだが、あら不思議、月が2つあって、片方のほうが暗く、かつ青い月なのがこの写真。

これが本当のブルームーン、というわけではなく、
ぼくはこれを撮影して、「あっ!!」と思った。

それは、村上春樹の小説「1Q84」 Book1<4月ー6月>
Book2<7月-9月>

に出てくる情景にそっくりだったからだ。

この話は、青豆という名前の女性、マーシャルアーツ・インストラクターと
天吾という、作家志望の数学の予備校教師が、

それぞれ、まったく別々のストーリーを展開していくうちに、
いつしかクロスしてくる話で、

ネタばれになるので詳しくは言わないが、
1984年を生きていたはずの二人は、あることがきっかけで1Q84年に迷い込んでしまった。

その1Q84年は、1984年と似ているようで、本質的にまったく違い、後戻りできない世界なのだ。

その1Q84年は、月が2つあって、ひとつは明るい月、もうひとつは少し暗くて緑色をした月が出ている世界なのだ。

小説からその状況を引用してみよう

「ひとつは昔からづっとあるもともとの月であり、
もうひとつはずっと小振りな緑色の月だった。
ほれは本来の月よりかたちがいびつで、明るさも劣っていた。。。」

どうですか、この情景、月の色を青から緑色に変えれば、まったく僕が撮影した写真とおなじようではないですか!

真相は分からないが、村上春樹は、あるとき月を撮影しようとして、偶然、このような写真を撮ったことがあるのかもしれないし、
そこまで、形としてのヒントがあったわけではないが、
ブルームーン(一月に2回満月が見られること)または、
「once in a blue moon」(めったに起こらないことが起こる」

というような言葉から、この1Q84年の2つの月が存在する、どうにも居心地の悪い、不気味な設定を考え付いたのかもしれない。

1Q84という小説は、僕にとってはとても面白く
オウム真理教を連想させる、カルト集団(過激グループと宗教グループに分裂する)が出てきて、

この2つの月以外にも
「リトルピーップル」や
「空気さなぎ」

という象徴的なものが出てくる。

この話は、まだ完結していなくて、4月にBook3が出ることになっているので、
すごく楽しみだ。

一月に2回、満月が見られるブルームーンをみながら、
ドラマや
村上春樹のなにやら不気味な(でも非常に面白い)小説にまで、思いをめぐらせた
夜であった。





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最終更新日  2010年04月01日 00時31分20秒
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