オランダ ネーデルラントより

オランダ ネーデルラントより

高校の怖い話1



懐かしくも怖い思い出の母校の
古い、古い校舎の話。
今は無き母校の校舎の
ノスタルジックとホラーが入り混じった
メモリー

我が母校は、田舎にあった。
大正時代に設立され、
90年近く(100年?)の歴史がある。

設立当初は、「白亜の殿堂」ともいわれ、
日本の伝統的な木造校舎と、
大正モダンをあわせた美しい校舎だった。

筆者が高校時代まで、
大戦中に受けた、焼夷弾のあとが生ナマしく残っていた。

Iさんは、霊能力があるという生徒だった。
夏休みも終わり、秋の気配がするころ。
その日は、1日中雨だった。

シトシト、シトシト
木造の校舎が、
ピシッ、ピシッときしむ

I「いやね。。」
彼女は、落ち着きがなかった。
パ「うん、いやな天気だね」
I「そうじゃなくて。。。あのね。。」
そこまでいって、彼女は、ハッとして、息をとめ
フッーとため息をついた。
I「ん、なんでもない」

「Iさん、どうしたのかな?」
教室から、廊下にでる。
廊下にある、自分のロッカーからカバンをだした。
床もロッカーも、大正時代からのものだろうか。
妙にレトロな、組み木でブロックをつくり、
組み合わされている

もう5時近いだろうか。
薄暗い
ガランとして誰もいない。

なぜだか空気が凍り付いてきた。
すき間風が吹いていたのに、ピタリととまった。
まるで、その場の空気が寒天のように
トロンと固まり始めた。
心臓が、ドクッ、ドクッと鳴った。

なんだろうか
右手を、チラリと肩越しでみる
真っ白い長い服と、
白くて長い足が
すっーと後ろを動いていく

一人、二人、
また一人、もう一人
すっーと後ろを、音もなく動いていく

手が動かない
足も動かない
金縛りにあり、
全身が凍りついた

勇気を出して、パッと後ろを振り向いた
そこには。。。。。。
(続く)


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