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【本日の一冊】秋の花絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死―親友を喪った傷心の利恵を案じ、ふたりの先輩である『私』は事件の核心に迫ろうとするが、疑心暗鬼を生ずるばかり。考えあぐねて円紫さんに打ち明けた日、利恵がいなくなった…。 このシリーズは短編ばかりかと思っていましたが、3作目(本書)は長編です。タイトルの『秋の花』 ― 秋海棠の別名を知ってこのタイトルの深さを感じました。
2009年03月22日
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【本日の一冊】呼吸するように本を読む主人公の「私」を取り巻く女性たち―ふたりの友人、姉―を核に、ふと顔を覗かせた不可思議な事どもの内面にたゆたう論理性をすくいとって見せてくれる錦繍の三編。色あざやかに紡ぎ出された人間模様に綾なす巧妙な伏線が読後の爽快感を誘う。第四十四回日本推理作家協会賞を受賞し、覆面作家だった著者が素顔を公開するきっかけとなった第二作品集。
2009年03月18日
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今読んでいる本に面白い和歌が載っていました。軽井沢にある【一つ家の歌碑】に刻まれた数字和歌。八万三千八三六九三三四七一八二四五十三二四六百四億四六読み方はこちら→やまみちはさむくさみしなひとつやによごとみにしむももよおくしも (山道は寒く寂しな一つ家に夜毎身に染む百夜置く霜)おもしろ~い 頭がやわらかくなりそうだわ
2009年03月15日
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【本日の一冊】知り合いの編集者から霊能者と誤解された結果、ある少年の失踪調査をその母親から依頼された女性推理作家の「私」。気は進まないものの、なかば息子の勇起に引きずられるようにして、慣れない探偵活動に着手するが…やがて彼女が直面した恐るべき真実とは?そして少年は今どこにいるのか?安住の地を求めて彷徨う少年を通し、「家族」の意味を問い掛ける緊迫の心理ミステリ。
2009年03月15日
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【本日の一冊】ナルキッソスの鏡女装倒錯、その美貌とあいまった孤高のナルシズムに生きる作家志望の青年。そして、殺戮をくりかえしてまでも子供たちを守ろうとする過剰な家族愛に生きる異形の大女。高原の避暑地を舞台に、それぞれの人生が交錯するとき悲劇のドラマがはじまる―。愛と憎しみに囚われた人間の2つのストーリーがモザイク模様のように絡み、展開する衝撃のサイコ・サスペンス。
2009年03月12日
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【本日の一冊】米アカデミー賞を含む、国内外13の映画祭・映画賞で20冠を獲得した短編アニメーションの原作本!うみのなかにわすれものをとりに。せかいじゅうのこどもとおとながかんどうしたアニメをさくしゃふたりがえほんにしました。アヌシー国際アニメーションフェスティバル最高賞アニメの絵本。
2009年03月10日
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【本日の一冊】空飛ぶ馬女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。 どの一編もごく日常的な観察の中から、不可解な謎が見出される。本格推理小説が謎と論理の小説であるとするなら、殺人やことさらな事件が起こらなくとも、立派に作品は書ける。勿論、これは凡百の手の容易になし得るものではないが。北村氏の作品は読後に爽やかな印象が残り、はなはだ快い。それは、主人公の女子大生や円紫師匠の、人を見る目の暖かさによるのだろう。鮎川哲也おもしろかった落語を知らなくても充分楽しめるお話ですが、落語ファンならさらに楽しめる内容だと思います。これを読んで落語に興味を持つ人もいるんじゃないかなぁ~?久しぶりに寄席に行きたくなってきたわ。シリーズ第二弾も読むのが楽しみです
2009年03月09日
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