October 30, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

この回で全体を通して思ったのは、自分の思い描く世を
つくるためにいかにして政治的な力を持つか、あるいは
相手にそうさせないためにいかにして周囲を固めるか、
ということでした。

中宮・藤原彰子(見上愛さん)は父で左大臣の藤原道長
(柄本佑さん)に対抗するために、実弟と義弟たちとの
つながりをつくりました。


道長・嫡男の藤原頼通(渡邊圭祐さん)と、妾の次男の
藤原顕信(百瀬朔さん)では扱いが違い、顕信はそれが
不満で仕方ありませんでした。

実際にどれだけの差になるのか、私にはちょっと実感が
わきませんが、こういったことにも育った環境や本人の
気質が大きく関係すると思ってます。

嫡妻・倫子の嫡男として育った頼通は気持ちにも余裕が
あるのか、父・道長の言葉を素直に受け止めました。

逆に顕信は、母の明子が妾としての劣等感が強い人で、
他者から見下されないよう常に高い場所にいることを
意識し、それが次男のほうに強く伝わったのでしょう。


ここで思い出したのが、玉置玲央さんが演じた道長の
実兄の藤原道兼でした。
父・藤原兼家(段田安則さん)の愛を求め、家のために
最後まで損な役割を引き受けていました。

自分が妾腹とかならまだどこかで気持ちに折り合いが

引き受けていました。

でもやはり、最後は本人の気質でしょうか。
道長の義兄の藤原道綱(上地雄輔さん)なら、母親は
出世を強く望んでいたけど、道綱自身は「そこそこの
地位でいいよ~。」って感じですから。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


寛弘8年(1011)、藤原賢子(南沙良さん)が町に行った時に盗人に襲われ危うく
なった時に、そこを通りがかった双寿丸が賢子を助けてくれました。
賢子は家まで送ってくれた礼にと双寿丸に食事を振る舞い、その時まひろ(藤式部;
吉高由里子さん)が宿下がりをして帰ってきました。
双寿丸が賢子にいささか失礼な物言いをしても賢子が、怒らないどころか笑っている
のを見たまひろは、賢子の中に実の父である左大臣・道長を見ていました。
(賢子は道長の気質を受け継いだかもしれないけど、でもこの場合は賢子は双寿丸に
対して瞬間的に好意を抱いてしまったから、が大きいでしょうね。)



一条天皇が崩御し、即位した三条天皇(帝)は内裏遷御という大事な役目をなぜか
藤原公任(町田啓太さん)にふり、公任はもちろん帝の命を受けたのですが後から
藤原道長(柄本佑さん)にやっかいだとか愚痴を言っていました。
しかし人目がなくなると公任は、帝は自分たち(左大臣・道長と公任ら四納言)の
結束を乱そうとしている、と考えを道長に伝えました。
そこまでは考えが及んでなかった道長は、態度こそ淡々としていましたが、公任の
忠言をしっかりと意識に留めていました。



それから帝は自分の側近にと、道長の義兄(藤原道綱)、甥(亡き兄・道隆の子、
藤原隆家)、そして道長・次男の藤原教通を選びました。
道長・嫡男の藤原頼通(渡邊圭祐さん)は、なぜ自分ではなく弟がと納得がいかず、
父に意見を求めました。
道長は頼通に「帝に取り込まれなかったことをむしろ喜べ。お前が先頭に立つのは
東宮(頼通の姉・彰子の子)が帝になる時だ。」と言って去っていき、父の言葉に
頼通は何かを感じたようでした。



一方、道長の妾の源明子(瀧内公美さん)にも2人の男子がいて、その出世が
明子は常に気になっていました。
道長に忠誠を誓う明子の兄の源俊賢は、道長のためにもなんとか自分が帝の心を
つかんでみせると意気込み、道長も俊賢を頼りに思っていました。
そして明子の2人の男子の藤原頼宗(上村海成さん)と藤原顕信(百瀬朔さん)が
父・道長に挨拶にきました。
自分たちも早く公卿の仲間入りをしたくてたまらない弟の顕信は、自分たちと歳が
さほど変わらない頼通(道長の嫡妻・源倫子の長男)がすでに正二位の権中納言で
あることを引き合いにだし、兄と自分の出世を父に訊ねました。
道長が「こういうことは帝のお心一つだ。いま少し待て。」と言っても顕信が食い
下がるので兄の頼宗がたしなめましたが、顕信は不満そうでした。



帝(三条天皇)は亡き一条天皇の四十九日にあたる8月11日に内裏に入り、公卿
たちの挨拶を受けた後で道長だけを呼び、自分の関白になるよう求めました。
道長には考えるところがあって関白になる話は丁重に断りました。
すると帝は、ならば(自分が長年連れ添っていた更衣?の)娍子を女御とすると
言い、道長は反対しましたが帝に押しきられてしまいました。
いろいろと疲れた道長はふらりとまひろのところにやってきました。
まひろはこの機会に、なぜ道理を飛び越えて敦康親王ではなく敦成親王を東宮に
したのか、より強い力を持とうとしたのかを、道長に訊ねました。
道長は「お前との約束を果たすためだ。」と静かに言いました。
「やり方が強引だったことはわかっている。でも俺は常にお前との約束を胸に
生きてきた。そのことはお前にだけは伝わっていると思っておる。」と。
そして「中宮(自分の娘・彰子)を支えてやってくれ。」と言って、まひろの
ところから去っていきました。



秋も深まった頃、中宮・彰子のいる藤壺ではごく内輪の者だけが集まり歌の会が
開かれていました。
その折にききょう(清少納言;ファーストサマーウイカさん)が敦康親王の使い
として来て、彰子は中に入るのを許しました。
しかしききょうは女房たちが喪に服していないのを見て怪訝な顔をし、彰子には
やたら亡き一条帝と定子と敦康のつながりを強調し、彰子が敦康の様子を訪ねる
と、それを彰子がもう敦康を忘れたことだと解釈しました。
彰子が敦康のことで、どんな思いで父・道長に対峙したかを知らないききょうは、
最後まで彰子に対してきつい嫌味な口調で物を言いました。
言い返すすべを知らない彰子は、ききょうの言葉に黙って耐え、御簾の向こうで
ただ一人、涙を浮かべていました。
(彰子が短気で気性が怖い人だったら、ききょうは後で無礼者として処罰された
のではないでしょうか。)



後日、彰子はつばき餅の礼をしたためた文を敦康親王に送り、文にはいつでも
藤壺に来てよいとあったので、敦康はすぐ彰子のところに駆けつけました。
ただ以前と違って元服した敦康は御簾の内には入れず、それが物足りない敦康は
我慢できずに勝手に御簾を上げて彰子の傍に行ってしまいました。
彰子だけでなくお付きの者たちは皆、一瞬「源氏の物語」の光る君のことが頭を
よぎりましたが、敦康はそのようなことはしないと言って、それからは二人で
他愛ない話をして昔のように時を過ごしました。
藤原行成(渡辺大知さん)が事の次第を左大臣・道長に報告すると、万一の事を
危惧する道長は敦康を二度と内裏に上がれぬようにせよと行成に命じました。
ただそのやり方は、行成から見たら敦康があまりにも可哀そうであり、行成は
たまらず道長は敦康から多くのことを奪い過ぎだと進言しました。
さらに道長の若い頃からずっと傍にいて道長をずっと見てきた行成だからこそ、
(今の)道長はおかしいと進言し、行成は退室していきました。



ある時、賢子が乙丸を供にして町を歩いていたら武者の集団と出あい、その中に
双寿丸(伊藤健太郎さん)もいました。
賢子が少しだけ話をしたら、双寿丸は主人・平為賢に従って盗賊を捕まえに行く
ところで、内心は双寿丸に惹かれる賢子は双寿丸を夕餉に誘いました。
仕事が終わったら双寿丸は本当に賢子の家に来て、そうしたらちょうどまひろも
宿下がりをして帰ってきたので、母娘と双寿丸で一緒に夕餉をとりました。
双寿丸は自分の名前しか書けなくて字も読めないけど、武者であることに誇りを
持っていて、仕える主人を慕い尊敬しているようでした。
賢子は双寿丸が身振り手振りを交えて話すことを目が輝かせて聞き、いくらでも
食事が進む双寿丸のご飯がなくなると自分の分を差し出していました。
そして、そんな娘・賢子の様子をまひろは優しく見守っていました。



敦康のことで左大臣の父から苦情を受け、この先も父の言いなりにはなりたくない
と悲しむ中宮・藤原彰子(見上愛さん)にまひろは、彰子には弟たちがたくさん
いるから彼らと連携してはどうか、と進言しました。
彰子は早速、実弟の藤原頼通と藤原教通(姫小松柾さん)と父の妾・明子の子の
頼宗と顕信を呼びました。
彰子は弟たちに、皆が困ったときは自分ができるだけ力になるから、皆も東宮・
敦成のために力を貸して欲しいと語りました。
そして「我らは父上(道長)の子であるが、父上を諫めることができるのは我ら
しかいない。父上のより良き政のためにも、皆で手を携えよう。」と呼びかけ、
弟たちも快諾しました。
その後、彰子は藤壺から枇杷殿に移り、藤壺には三条天皇の女御の妍子(彰子の
妹)が入りました。



左大臣・道長の次女の藤原妍子(倉沢杏菜さん)は入内したものの、歳の離れた帝
(三条天皇)との生活をつまらなく思っていました。
そして夫である帝よりも歳が同じ帝の第一皇子の敦明親王(阿佐辰美さん)との
時間が楽しくて、時には敦明を挑発してからかって遊んでいました。
しかしこの時はさすがにやり過ぎで、その場に現れた敦明の母の藤原娍子(朝倉
あきさん)に制止されました。
同じ帝の女御という立場であっても、左大臣を父にもつ妍子は後盾の弱い娍子に
対して強気でした。
娍子は息子の敦明は悪くないとわかっていても妍子に詫びを入れ、この件を帝の
耳に入れて大事にせぬよう懇願していました。
また妍子も、娍子との力関係を当然のように考え、反省などありませんでした。
(帝に煩わしい思いをさせぬよう常に自分が下がる、娍子のこの賢さと謙虚さが
あるから、帝はより娍子が愛おしく思えるのでしょうね。)



一方、帝は着々と自分の側近を固めていき、蔵人頭としてまだ日が浅い娍子の弟の
藤原通任を参議に取り立てました。
そして一つ空いた蔵人頭の地位に、道長の妾・明子の次男の顕信を入れると言い
ましたが、道長はそれを辞退しました。
道長は家全体のことを考えての判断だったのですが、早く出世したかった顕信は、
父が蔵人頭のことを断ったと知って深く悲しみ、また自分の息子たちを早く出世
させたい母親の明子も、道長の判断に強い怒りと不満を抱きました。
程なくして比叡山の僧の慶命が火急の用だと道長を訪れました。
慶命によると顕信が出家したとのことで、それを聞いた明子は道長が(政治的に)
顕信を殺したと激しく怒り、道長につかみかかって抗議していました。






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Last updated  October 30, 2024 10:21:47 AM


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