Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/05/12
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カテゴリ: BAR
 とっておきのBARというのは、あまり誰にも教えたくないもの。雑誌にもほとんど載らず、隠れ家としてぴったりのBAR。京都・祇園に、そんなBARがあった。Finlandia Bar

 今年で開店24年目。僕はオープン当初から京都を訪れるたびに、時々お邪魔してきた。関東から友人が遊びに来た際も、よく連れて行った。一見すると、まるでお茶屋のような店構え(というか元お茶屋だった町家をそのままうまく利用しているので、当たり前か…)。

 今でこそ、やや目立つ暖簾を店先に出しているけれど、昔はドアのところに、注意深く見ないと分からないような、小さい店名のプレートが付いているだけだった。だから、一見の客はまず来なかった(と言っても、僕も初めての時は一見だったのだが…)。安心して、落ち着いて飲める、居心地のいい場所だった。

 そのBARには、玄関を開けると三和土(たたき)がある。そして、またもう一つドアがある。そのドアを押せば、ようやく店内にたどり着ける。「こんなところに素敵なBARがあるなんて、びっくりしたよ」。同行した友人は、例外なしに感嘆した。そんな稀有なBARの名は、 「フィンランディア・バー」 写真左上 )。Finlandia Bar2

 この日記では、あまり触れたくなかったこのフィンランディア・バー。だが、この10年ほどの間に、何度か雑誌に紹介されてしまって(オーナーのポリシーが変わったのかもしれない)、もう、僕を含めた一部のファンの隠れ家でもなくなった。だからもう、日記に書いてもいいだろう。

 祇園にフィンランディア。この取り合わせに最初は、僕も戸惑った。店名の由来は、オーナーが北欧専門の旅行社だったから。だから、お酒のなかでも、ウオッカ、アクアヴィット、ヴィーナなどの品揃えは群を抜く。アイスランド産のウオッカなんて珍しいものもある。

 「和」の雰囲気を取り入れたオーセンティックBARは、今でこそ珍しくもない。だが、四半世紀前は、想像以上に斬新だった。お茶屋の「和」の趣を巧みに生かした上質の空間は、BAR愛好家から高い支持を集めた( 写真右 Finlandia3

 メディアには媚びを売らず、あまり雑誌に露出させないお店の姿勢が好きで、僕は初めての訪れて以来すっかり惚れ込んでしまい、通ううちに「フィンランディア」という店名には、何の違和感もなくなった( 写真左下 =2階にグループ向きの和の個室も最近できたそうです)。

 ただ一つ、大阪や神戸で僕が行きつけとなったBARと違うのは、このBARのバーテンダーの皆さんとは個人的には、あまり知り合いにはならなかったこと。と言うか…、行くたびに、バーテンダーの方の顔ぶれが入れ替わったりして、結局、個人的に親しくなる機を逸してしまった。 

 でも今では、そんなことはまったく気にしていない。バーテンダーに惚れて通うBARもあれば、BARそのものに惚れて通い続ける処もある。フィンランディア・バーは、間違いなく後者だ。京都・祇園へ行く機会があれば、ぜひ一度訪れてみてほしい。ドアを開けるには少し勇気が要るかもしれないが、開けたら最後、貴方は「フィンランディアの魔法」にかかってしまうこと、間違いなし。

【フィンランディア・バー】 京都・祇園、四条通り花見小路南入ル一筋目西入ル 電話075-531-8408 午後6時半~午前2時 無休





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Last updated  2005/05/12 12:21:17 AM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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