ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 17, 2006
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「Oh my こんぶりを!」

 決して大曲ではないのに、いろいろと盛りだくさん。この曲は何ヶ月か前に弾いたばかりなのに、どんな曲だったか忘れてました。で、今回再び弾いてみて、どうしてこんな楽しい曲を忘れ得ることができるのか、自分を恥じたのでありました。

 まず、1楽章が面白い。決して弾きにくくはなく、ニ長調という調性も手伝って、流れるような爽快感を楽しめます。そのうえ、ベートーヴェンお決まりの Allegro con brio というご指定のもと、きれいに歌えるだけぢゃなく、「ちょっと重みのある躍動感」を味わえます。ってゆうか、コンブリオってそうゆう意味でしたっけ? ちょっと忘れました(じゃ調べろよ)。でも、僕の場合、ベートーヴェンの曲で好きな曲を挙げてみると、そういう曲に限ってアレグロ・コンブリオだったりするのです。
 - 英雄交響曲、運命、7番
 - 悲愴ソナタ
 - チェロソナタ5番
 - 弦楽四重奏曲1番(作品18-1)、セリオーソ
 だから、これらの曲に共通の「あんな感じ」をコンブリオって言うんだと解釈してます。こうゆう本末顛倒の解釈法って邪道でしょうか。
 2楽章はピアノ弾きは特に楽しめるでしょう。でも、変奏曲って僕はあんまり好きではないです。しかも、この曲みたいに主題が「まったり」してると、なおさら自分の実力のなさがバレてしまいます。自分の実力のなさをせっせと変奏で繰り返しご披露するのもツラいものがあるのです。


 何はともあれ、とても楽しゅうございました。ルートヴィッヒ青年、さすがです。我々アマチュアの場合、ベートーヴェンのソナタは、5番のスプリング(春ソナ)ばかりを選びがちですが(クロイツェルは難しすぎるし)、この1番みたいな曲も弾く価値は絶対にあると思います。何よりピアニストだって気軽に楽しめるんじゃないでしょうかね。コンブリオごっこしたくなったら是非!





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最終更新日  Jan 18, 2006 10:22:29 AM
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