ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 23, 2006
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テーマ: 海外生活(7808)
カテゴリ: 日常
 朝は氷点下になる日がまだありますが、ついに春の到来であります。日本のように桜が咲き乱れるわけではないし、春が来たという感触は人によって違うでしょうけど、暗くて寒くて長い冬を乗り越えた喜びはみんな同じだと思います。

 新しい学期や年度が始まるわけじゃないので、特に新たな出会いや別れはありません。でも先日、友だちピーターの送別会が盛大に行なわれました。彼は、こんな寒い土地はイヤだと言って、カリブ海の島に移住することになったのです。
 彼が南の暖かい気候に惹かれていることは知ってました。最近の話題は南の島のことばかりでしたし。確かにここの冬は厳しくて辛いと思うけど、でも奴がそこまで本気だったとは。

 ピーターは僕がアメリカにやってきた初日に知り合った呑み仲間です。何年か前の真冬の日、右手にスーツケース、左手にバイオリンケースを抱えて、僕は単身で新大陸アメリカにやってきました。これからの生活に不安を感じていたうえ、あまりの時差ボケで眠れなかったので、ちょっと一杯と思って深夜のバーに立ち寄ったら、そこで呑んでたのがピーターでした。妙に意気投合して、朝まで語ってしまいました。
 以来、今日まで、彼にはいろんな店に呑みに連れてってもらいましたが、実は僕は彼とは呑み屋以外で顔を合わせたことがありません。互いに趣味も全く違い、話も合わないはずなのに、僕の大切な友だちのひとりでした。彼を通じていろんな人と呑み明かすことができたのも楽しい想い出です。

 奴のことだから、南の島でも人生を満喫なさっていることでしょう。こちらはと言えば、アパラチア山脈からの風がやっぱりまだ冷たいです。





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最終更新日  Mar 25, 2006 09:58:01 AM
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