ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 2, 2006
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「あるハレの日に」

 今日はカルテットのレッスンを受講した。四月末の本番(パーティー)に向けて、「狩り」の1、4楽章。バイオリンは僕とマイク、ビオラはジェイン、チェロはケイティー。
 講師のデイビッド先生は、本職はチェロ弾きとして幅広くご活躍中。オーケストラ、室内楽、ソロのいずれにも精通されており、クラシックのみらず、ブロードウェイでも演奏するという多芸、多才、多忙なお方。そんな氏と我々のスケジュールが合うことは年に一回あるかないかだけど、偶然にも今日は悲願のレッスンが実現した。(なのにマイキーは大幅に遅刻してくるし……、まったく。)

1楽章:  微妙な和音変化とかの音程にも気をつけながら、しかしテンポを決して緩めずに、前へ前へと曲を進めることに留意せよとのことだった。ちょっとしたところで変に音楽を揺らさずに、しかし大げさに表現するところはかなり大げさに。コーダの部分では思い切ってテンポを速めて、そのまま最後まで突っ走る。
 先生は、buoyantと言葉を何度も使ってた。重くなりすぎずに、弾んで、浮かれている感じを、中低弦の弓加減で表現しようということらしい。 

4楽章:  強弱をはっきりということを特に指導された。p(ピアノ)とf(フォルテ)しか出てこず、その中間のない、まるでベートーベン的な潔さのある楽章。第一バイオリンのp(ピアノ)のソロで始まる曲で、緊張感に溢れてる。
 モーツァルトのカルテットでタイトル付きの名曲と言えば、K465「不協和音」もゆずれない。「狩り」は大好きな曲だが、ここだけの話、終楽章どうしを比べると「不協和音」のほうに軍配が上がるかも、と僕は密かに思っている。



 ハレの日に向けて、「狩り」のほうを選んでおいて、とりあえずは正解だったか。





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最終更新日  Apr 5, 2006 09:03:13 AM
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