ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 11, 2006
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「ハ長調の宿命」

 今日は月に一度のセスさん(ピアノ)との練習。先月に引き続きルースさん(チェロ)を招いてトリオを合わせた。

 早速モーツァルトでウォームアップをすることになった。

1楽章: 軍隊行進曲っぽいところはさておき、ハ長調特有のハッピーでイノセントな響きを期待して弾くと、ちょっと拍子抜け。もの哀しい何かが背後に感じ取れる曲なのだ。なんか中途半端な感じが否めず、僕としては前回弾いた 変ロ長調K502 のほうが気に入っている。冒頭はブラームスのピアノ三重奏の2番(作品87)に似てる。あれもハ長調だったような。

2楽章: バイオリンとチェロとで和音を創り出してピアノがメロディーを弾くとことかが、すごく幻想的。チェロも大活躍。メロディー同士が変に絡まずに、単刀直入に弾き継がれていく。モーツァルトの晩年に近い作品って、こういうシンプルだけど説得力のある緩徐楽章が多いように思う。

3楽章: 譜面づらはそうでもないけど、いざバイオリンで弾いてみると意外なまでに難曲に思えてしまう。たぶん、それはひとえに第二ポジションの指づかいが頻繁に出てくるから。第二ポジションって、ハ長調の曲の場合絶対に避けては通れないけど、それにしても僕は苦手……。

 今日の練習では、当初は、変ロ長調K254を弾く予定だったが、事前にセスから連絡があって、急遽こちらに変更された。これは、K254がチェロにとってあまりにつまらなすぎるとの情報を入手したため。ルースに気を遣って、もっとチェロパートに弾きがいのある曲を選んだほうがいいというのがセスの意見だった。








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最終更新日  Aug 13, 2006 07:40:31 PM
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