ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 1, 2008
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テーマ: 映画鑑賞(893)
カテゴリ: 映画、テレビ
「前略、道の上から」

 こんないい映画を公開当時に見逃してた自分が恥ずかしい。ずっと気にはなっていて、やっとDVDで観ることができた。
 アイルランド人流に褒め称えるなら、グランド grand な映画。

 大道芸をしてるギター弾きと、花売りの移民系少女との出会い。
 演奏の場面がいっぱい。しかも口パクや指パク/弓パクじゃなくてホンモノなのが嬉しい。
 撮影も、手作りで即興的な感じ。ドキュメンタリー映画かと勘違いしそう。

once.jpgこないだの米アカデミー賞音楽部門で見事オスカー獲得

 男は、歌やギター、作詞作曲などの才能はあるのに、それ以外は不器用。少女のほうは、純真で健気に見えるのに、実は過去にいろいろあったりもする。


 音楽的には、同じパターンのリズムや和音を延々と繰り返すタイプ(オスティナート系)の曲が多かったように思う。覚えやすいのはいいのだけれど、一歩間違うとマイケル・ナイマンっぽくなって危険(笑)。

 なにより、主演の女の子(マルケタ・イルグロバ)が可愛い。オスカー授賞式をテレビで観てて、彼らの受賞スピーチがすごく印象に残った。スピーチの時間制限が厳しいことで知られる授賞式なのに、前代未聞、スピーチのやり直しの特例を認められたのが彼女。でもって、そのスピーチがまたとっても真摯。僕は勝手に彼女に惚れてしまったわけで。 

 ちなみに、音楽映画という点では、「グレイス・オブ・マイ・ハート Grace of My Heart」(1996年アメリカ映画)を思い出した。どんな映画か内容は忘れちゃったけど、サントラCDは今も愛聴しており。

*****

 この映画にも出てくるダブリンのグラフトン通りは、確か「大道芸人のメッカ」とさえ呼ばれてるはず。僕も昔アイルランドを旅したときに、ここでひたすら芸人を観察しまくった記憶がある。クラシックの人もいて印象的だった。
 「いつかオレもここで弾いてみたい」などとワケのわからない夢を抱いてたよーな、若い頃の自分(笑)。





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最終更新日  Jun 1, 2008 08:58:21 AM
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