ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 20, 2008
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「ど根性ガエル con spirito」

 今日はカルテットの練習、まずはハイドン。Vn1 ピーター、Vn2 僕、Va ジム、Vc ボブ。

 僕は初見で臨んでしまったものの、一目瞭然の典型的ニ長調音楽。名曲っぽい予感。

 ファーストの一部分を除いては、初見でも(むしろ初見のほうが)楽しめそうな曲だなー、などと偉そうなことを考えながら弾いてたら、2楽章ポコ・アダージョ8分の6拍子のテンポをめぐり、ビオラのジムとチェロのボブとの間で論争が勃発してしまった。
 大きく二つに数えてサクッと弾いてしまいたいボブに対し、しっとりとアダルトなアダージョを追求したいジム……。

 二人をなだめつつ、気を取り直して3楽章。やはり正統派、「キュートな」メヌエット。

*****

 さて、この曲はやっぱり4楽章アレグロ・コン・スピリットが楽しい。「蛙」というあだ名の通り、ゲロゲロだのケロケロだのという鳴き声が出てくる。開放弦と隣の弦をうねうねと移弦させながら弾く奏法(バリオラージュ bariolage)。

 ここでも問題発生。このバリオラージュ奏法、セカンドとチェロは特に難なく弾けるものの、ファーストとビオラは、開放弦以外の音でうねうねしなきゃないとこが何度かある。バイオリンは楽器も小さいし、根性で頑張れば弾けなくもないけど、でもビオラはそうもいかない。

 ジムったら、最後のピアニッシモのとこ、ヒィヒィ言いながら1の指と4の指を伸ばして大奮闘。顔を真っ赤にして意地になって弾く彼の努力と根性には感動してしまった。

frog.JPG

 それにしても、ここってほんとに1と4の指で弾かなきゃいけないんだろか。絶対無理だと思うのだけれど。見てるだけで指がつる。







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最終更新日  Jul 22, 2008 09:42:45 AM
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