ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 31, 2009
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「七転八倒」

centralpark0131.jpg厳寒の一日。街はカチンカチンに凍りついてる。

 今日はP5の練習をした。

 前半の練習曲はブラームス。Vn 1 自分、Vn 2 ピーター、Va トーニー、Vc ロバート、Pf セス。 前回の練習は9ヶ月前

 原曲は二台ピアノ用だからか、弦楽器奏者にとっては非常に弾きにくい曲だと思う。
 ブラームスの室内楽の中で最も難しいかも。アンサンブルという意味では弦四のほうが難しいけど、フラット四つという調性とか、音量を落とさずに弓を飛ばす奏法とか、手こずってばかり。これは難曲中の難曲。

 一方、ピアノ奏者に言わせても、このP5版はやはり原曲の二台ピアノ用よりずっと弾きにくいそうで、結局は五人全員でうだうだ言い訳しながらの練習となってしまった。



 そして、この曲は次々と調が転びまくる。
 キーとなるキーはヘ短調と嬰ハ短調。で、1楽章にいたっては、ヘ長調になったり嬰へ短調になったりもして、七回ぐらいそれらの調を行き来する。
 転調回数という意味では、ブラームスの室内楽ではおそらく上位三曲ぐらいに入るのではないか。ドボルザーク的な転調のしかたのようにも思える。

 ビオラやチェロの人にいたっては、調だけじゃなく、音部記号(ト音、ハ音、ヘ音記号)もころころ変わるので、猛烈にテンパってた。

 チャンポンな感じがして落ち着かないし、各パート、踏んだり蹴ったり。だからこそ、テンポの遅い部分では、地に足をつけてしっとりと弾きこなしてみたいと思った。






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最終更新日  Feb 3, 2009 07:52:07 PM
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