ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 3, 2009
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 僕は自分の性格とか能力を他人からあれこれ評価されるのは好きじゃなくて、でも、アメリカという社会で棲息してると、そうゆう機会が必要以上に多い気もする。


 組織で例えると、上司からだけじゃなく同僚や部下からも評価が入る。上下左右そして斜めからも自分を細かく採点され、それでもいちいち凹まずにいられる強靭な人だけが組織のなかで台頭していく。

*****

 周りの評価をいちいち気にしてたら人生楽しめないけれど、僕なんて、ちょっと人前で演奏するだけでもおじけづいてしまう。人にどう思われてるかが気になってしょうがない。もっと堂々と弾ければいいのに、情けない。

 そして、一番苦手なのがオーディション。

 アマチュア団体であっても舞台に乗るオケメンの数は限られてるわけだし、必ずしも希望者全員が仲良く演奏できるわけではない。となると、選抜審査。
 僕も今までに何度かオーディションを受けたことがある。あんまりいい思い出はない。勝手に緊張して、とんでもないとこでミスったり。

 この夏、室内楽の講習会/ワークショップに参加しようと思ってるのだけど、受講するには事前にオーディションを受けなきゃならない。オーディションってゆうか、同じぐらいの能力の受講生同士が組めるようにと、講師による厳正なレベル診断があるのだそうで。


 しかし現実的には都合が合わずに無理なことも多いから、CDやDVDに自分の演奏を焼いて郵送したり、あるいは電話やスカイプ/ウェブカムなどで回線の向こうの審査員に生演奏を聴かせたりすることも可。
 ユーチューブとかに動画を投稿する人もいるそうで。

 で、僕は自分の演奏をDVDに収めて講師に郵送という手段をとることにした。
 いざ、ビデオカメラの前でモーツァルトのバイオリン協奏曲と「タイスの瞑想曲」のレコーディング開始。

 でも、何度でも録り直しのきく状態で自宅で演奏してても、快適すぎてかえって失敗してばかり。何回録音しても納得のいく演奏ができなかった。
 これ以上録り直してもどれも同じなような気がしてきて、結局は最初に録ったテイクを提出することにした。なんとなく虚無感。

 オーディションって、やっぱり生身の人間の前で緊張しながら一発勝負でやったほうがいい。
 そのほうが、不合格になったときに自分を納得させやすいというのもある。「あの日は調子悪かった」とか言い訳できるし(笑)。





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最終更新日  Apr 4, 2009 11:59:47 PM
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