ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 27, 2010
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 久しぶりに弦楽四重奏をナマで聴いた。カナダご出身のセントローレンス四重奏団。

 彼らの演奏は過去に何度も聴いてるけれど、やっぱり今回もぶったまげた。すごすぎ。
 なんてゆーか、気迫とか貫禄を漂わせながら、強烈で個性的な音楽づくりを仕掛けてくる。

 ちなみに、曲によって第1バイオリンと第2が入れ替わる。

 一曲めは ハイドンの初期作品、弦楽四重奏曲変ホ長調作品9-2 。初めて聴いたけど、しっとり円熟した大人の音楽として完成させていた。3楽章アダージョがもの哀しいお泪チョーダイ系の短調曲。こんな隠れた名曲があったとわ。いつか弾いてみたい。

 二曲めは ジョン・アダムスの四重奏曲(2008年作) 。とぉーってもかっこよい曲。難曲だしゲンダイモノではあるものの、奇をてらいすぎることなく、弦楽器が弦楽器らしさを保てる範囲内でその可能性に挑んでる感じ。

 後半は ドボルザークの13番ト長調作品106

 この団体、音量もハンパぢゃないのだけど、とにかくさまざまな音色で音楽を立体的、色彩的に表現してるとこにシビれる。そのあたりは、カルテットとして21世紀の北米(や世界)で活動を続けていくうえでの必須条件か。フォルティシモに体感温度を持たせるというか。

 いずれにせよ、僕が2010年に聴いた演奏会のなかで順位をつけるとしたら、間違いなく今日のが第1位に輝くと思われ。←まだ1月だっつーの






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最終更新日  Jan 30, 2010 09:18:13 AM
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