ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 4, 2010
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「続・メンデルの法則」

 メンデルスゾーンのカルテットを練習したのは実に久しぶり。ジョアン(Vn1)、自分(Vn2)、エレン(Va)、マーディ(Vc)。
 ジョアンお気に入りの作品12。

 今日の練習でもいろんなことを学んだけれども、メンデルスゾーンがますますわからなくなってきた。この人、たぶんとんでもない大物作曲家かと思う。裕福で要領の良いただのお坊ちゃん、とひと言で片付けてしまうのは我々庶民のひがみ(笑)。彼はもっと評価されるべき。

 ポリフォニーとかモノフォニーとかホモフォニーとかの長所をうまく取り混ぜて楽曲を織り上げているとゆうか。←用語の意味わかってないくせに使うな(笑)
 要するに、バロックみたいに清潔で、古典派みたいに誠実で、ロマン派らしく情熱的。ひと粒で三度おいしい。

 中間の楽章にメヌエットだのスケルツォなどが来ないことも多い。この曲や翌Op13のように、可愛らしい小品を鎮座させて何喰わぬ顔をしてるとこが心憎い。

 本日の大発見、メンデル氏のカルテットは、セカンドバイオリンのほうがおいしいということ。
 もちろん基本的にファーストが旋律を受け持つことが多いものの、セカンドの立ち回りかたにクセがある。ファーストの補佐役でもなければ、伴奏隊の隊長というわけでもなく、独りで勝手に違うことをやってる場面も多い。ビオラと一緒かというとそうでもなく。



 一方、ビオラは、ブラームスやドボルザークほど顕著な目立ちかたはしないけれど、むしろ「合いの手」的な動きかたが随所に現れる。






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最終更新日  Mar 7, 2010 09:46:44 PM
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