ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 29, 2010
XML
「ノブレス・オブリージュ Noblesse oblige」

beethoven.jpgウィーンの街角にて(2010年5月)


 今日はピアノ弾きセスさんとのピアノ合わせの日。3か月ぶりぐらいでやや緊張気味。
 本日のお題はベートーベンの第3ソナタ。

 この曲、独りでバイオリンさらってて、何度挫折しかけたことか。ベートーベン初期のソナタって、1番も4番も5番も、とっても弾きやすくかつ名曲なので、この3番にも当然のように過度に期待してしまったのがそもそもの間違い。妙にコ難しいくせして弾き映えしない。技術的な難度がどうこうっていうよりかは、好みの問題。好きか嫌いかと問われたら、おそらく嫌いと答えさせていただきたく。

 ま、ピアノと合わせてみたら意外に楽しめなくもない。終楽章ロンドとか。

 いずれにせよ、この曲を(彼の2番もそう)好きくなれない理由は何故だろうと自分に問うてみる。
 お上品すぎるのかなと思う。ベト氏のEs durは、無難で優等生的な名曲が多いような気がする。名曲なのに惹かれない。ザ・お上品ベートーベン。

 英雄交響曲、皇帝協奏曲、ハープ弦楽四重奏曲、七重奏曲。ほかにもEs durの曲けっこうあったよーな。

 ベートーベンをてっとりばやく楽しむには、当然ながら短調曲を派手にガン弾きするのが一番。弾いてても聴いてても決してハズレがなく、自己満足に陥れる。

 一方で、こーゆう高貴なベートーベンもきちんと弾きこなせる人こそホンモノなんだろーなと思う。改めて自戒したりもして。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Sep 5, 2010 09:59:45 AM
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


ベートーベンってお上品と思います。いや気高さです。  
カバシマ さん
☆モーツアルトの好きなところは、メロディとメロディ;主題間を一瞬よぎる(鳥肌立つ様な)深遠なメロディ。もしくは雄渾だったりする思い・美の昇華。

まさしく英雄。イントロ聴いた途端高揚しちゃう。霊長類の王者の風格、涙涙、ゴミなんて絶対捨てない!
PC5雄渾でコンチェルトの王者! (Sep 5, 2010 03:26:36 PM)

すみません、もう1つ  
カバシマ さん
前述しましたが、ベートーベンは英雄が一番好きだったとか。 モーツアルトはK310のソナタが好きだったと思いますョ。晩年のレクエムK626のConfutatis にメロディーが入っているから。そう信じ度い。写真、上手なアングル、ベト氏を仰ぎ見る像なんて素晴らしい! (Sep 5, 2010 08:02:09 PM)

Re:ベートーベン: バイオリンソナタ第3番 Es Op12-3(08/29)  
LimeGreen  さん
>ベートーベンをてっとりばやく楽しむには、当然ながら短調曲を派手にガン弾きするのが一番。弾いてても聴いてても決してハズレがなく、自己満足に陥れる。

につい「ふふふふふ」と笑ってしまいました。私のようなへたっぴぃなピアノでもやはり短調曲を弾くと自己満足出来ます、確かに(笑)。
(Sep 5, 2010 10:05:53 PM)

Re[1]:ベートーベン: バイオリンソナタ第3番 Es Op12-3(08/29)  
カバシマさん

>☆ベートーベンの好きなところは、忘れて了った様な(人間の気高さ=ロマンチズム)を思い出させてくれる時。
>まさしく英雄。イントロ聴いた途端高揚しちゃう。霊長類の王者の風格、涙涙、ゴミなんて絶対捨てない。

涙流して、しかもゴミなんて捨てないと宣言しちゃうカバシマさんってば、素敵っす!

>写真、上手なアングル、ベト氏を仰ぎ見る像なんて素晴らしい!

この銅像、彼の流し目が怖いです! 鳩の糞にも負けず。

-----

LimeGreenさん

>私のようなへたっぴぃなピアノでもやはり短調曲を弾くと自己満足出来ます、確かに(笑)。

悲愴の冒頭とかかっちょよいと思います!

(Sep 7, 2010 08:56:43 AM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: