ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 28, 2011
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 寒すぎるだの雪道はイヤだのと駄々をこねるビオラ仲間らを強引に誘いまくって、オルフェウスの定期に出かけた。

 いつも思うのだけれど、この団体は選曲が素晴らしい。




  ペンデレツキ セレナーデ
  ブラームス セレナーデ2番作品16



 一曲めは、いかにも「しゅうまんっ!」な曲で、なんか頭痛がしてきた。複数の声部が時間差攻撃で絡み合ってて、奏者の皆さんも必死で目配せ。
 二曲めの協奏曲は、独奏のワディム・グルーツマン氏が見事に牽引してた。ってゆーか、オルフェウスと共演する独奏者って、指揮者がいないからタイヘンそう。
 プロコの書く不協和音はどこか協和音っぽくて心地いい。この曲は名曲!

 さて後半。いっそセレナーデ。ペンデレツキのは、短くてわかりやすくてかっこよい。

 最後の演目、ブラームスのセレナーデ2番は、死ぬまでに一度は生で聴きたい曲だったので、今夜は大感激。なんとバイオリンパートの存在しない曲。弦は三部のみ(ビオラ、チェロ、バス)。
 ビオラ弾きといたしましては、弦の最高音担当なわけだし、さらにはブラームス特有のビオラ節炸裂しまくりか?と激しく期待してしまうけれども、ちょっと違う。若いときの作品だからか、スカッと爽やか。しかも、おいしい旋律は管楽器が独占してるよーな。

 なにはともあれ、「職人による演奏会」という雰囲気で唸りまくってしまった。









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最終更新日  Jan 30, 2011 10:53:11 PM
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