ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 27, 2011
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「未曾有(みぞうゆう)の大不協」

 今日のカルテットごっこ、後半はあの名曲「不協和音」。この曲練習するのは久しぶり。Vn1 僕、Vn2 ピーター、Va ジム、Vc ジャン。

 冒頭に不協和音がしばらく続くことからそう呼ばれるわけだけれども、当時(18世紀末)の聴衆はぶっ飛んだに違いなく。和音が解決しないまま曲が進む。

 僕自身も、高校生のころ初めて聴いて以来、「冒頭は不協和音」という楽曲解説をそのまま信じ込んで今の今まで生きてきた。
 でも、今日の練習で改めてこの曲を弾いてみると、そんなに汚い和音って感じはしなくて、むしろ音のぶつかり具合が心地よいような気もしてきた。ってゆーか、ほんとにこれ、不協和音なんだろか。

 そもそも、不協和音の定義って何? 「協和音」ではない音の組み合わせを呼ぶのであれば、じゃぁ協和音って何?

 いろいろ気にし出すとキリがないけれども、素直に不協和音と思い込んであんなに気持ち悪がってた自分が可笑しく感じられる。オレって当時は純情だったんだなー、というか、今の自分はよっぽど汚れてるということか(笑)。

 ちなみに2楽章のアンダンテ・カンタービレは美しすぎる。
 あと、4楽章はやっぱり楽しい。「狩り」の1楽章と並ぶ大傑作!






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最終更新日  Mar 1, 2011 05:04:24 PM
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