ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 22, 2012
XML
「キャッチ=22」

 納涼企画、湖のほとりで室内楽合宿!(実際は練習より水遊びしてる時間のほうが長かったけど。)
 Vn1 ぼく、Vn2 クリスティン、Va エド、Vc エレンで、モーツァルト四重奏22番に取り組む。

 氏のカルテットを、初期のもの(K100番台とか)を除いて全曲制覇したいと思い焦がれて20年ぐらいたつけれども、ついにこの日がやってきた。この曲22番をもってして、ぼくは彼の有名どころ10曲全て合奏したことになる。めでたしめでたし。

 モー様って、晩年に近い作品ほど完成度が増す、ってわけでもなく、若い頃から既に完ペキな曲しか書かない作曲家だったわけで、裏を返せば、この曲も「最後から二番め」の四重奏のくせして、そんなに評価されてないよーな気が。

 王様系の曲なのでチェロがご活躍、さらにあちこちにコワザが散りばめられていて新鮮味がある。例えば、ファーストといたしましては3楽章トリオの移弦攻撃に萌えまくり。

 終楽章はどーみても「狩り」1楽章のパクり。調とかリズムとかコーダ部の音型とか、ウリ二つ。
 奇しくも20年前、ぼくが彼ののカルテットに始めて取り組んだのが「狩り」1楽章だったから、不思議な縁を感じたわけで。


 モーツァルトを語るためにはとにかく曲数をこなさないことには始まらないけれども、曲を知れば知るほど彼を語ることに抵抗を感じてしまうという大いなる矛盾。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Jul 27, 2012 07:40:05 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: