ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 1, 2013
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「三、三、九拍子」

 今日は五重奏で集合、ブラームス2番に挑戦。
 誰がどのパートを弾くか、事前の打ち合わせで激しくもめたけれども、ぼくは思い切って総選挙に出馬、嬉し恥ずかし、センター(=第1ビオラ)に大抜擢っ。Vn1 ラン、Vn2 カルバン、Va2 メンウェイ、Vc ボブ。

 一般にただでさえ難しいブラームスの室内楽のなかでも、この曲の第1楽章はアンサンブルの難度がかなり高い。なんてったって八分の九拍子。奇数拍子の曲って、強拍の弓がダウンになるとは限らないわけで、それだけでかなり不安。

 さらに八分音符ひとつあたり三連符になるとこもあって、つまり一小節に27個もの音符を弾くパートがある。そのうえヘミオラも各地に出没するもんだから、強拍がどこにあるのかももう不明。

 結局我々は全楽章弾きとおすことができず、挫折するはめに。お互いに不信感を抱きながら気まずい雰囲気になり、そのまま解散。

 ぼくは「センター」としての意地や重責もあって、かなりテンパってしまったけど、難曲なのはどのパートにとっても同じ。
 作品番号が100を超えるブラームスの楽曲に手を出すと痛い目にあう、という都市伝説をふと思い出した。








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最終更新日  Jun 3, 2013 07:06:16 AM
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