ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 27, 2015
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「Gメン36」

 今宵は葡萄酒試飲会も兼ねて六人が集結。ブラームス2番。Vn1 マイケル、Vn2 ユーコ、Va1 ナンシー、Va2 ぼく、Vc1 メリッサ、Vc2 エレン。

 六つも声部があるとさすがに交響曲っぽい厚みが出てかっこよいのだけれども、逆に室内楽特有の「少人数ゆえの枯渇感」によって生み出される美しさはそこにはない。

 第4楽章があまりに難しくて(ぼくの最も苦手な八分の九拍子)焦りまくったけれども、メンデルスゾーンみたいな爽快感に救われる。
 一方で、一番気に入った楽章は第3楽章。後半なんてホ長調になって美しすぎ。ブラ氏のホ長調って美曲ばかりで、絶対にハズレがない。

 さて、おそらくこの曲のお題は「移弦(string crossing)」なのではないかと思ふ。1楽章と4楽章に特に顕著。そもそも第1ビオラがウネウネして曲が始まる。均一に弦を行き来するのはかなりの技術を要するわけで。
 そしてそのウネウネは何度も出没する。基本的には明るい曲だけれど、ずーっとGを鳴らしたまま30小節ぐらい曲が進行するあたり、ちょっと陰鬱に響いて効果的。






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最終更新日  Jun 1, 2015 12:50:40 AM
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