ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 6, 2017
XML
カテゴリ: 映画、テレビ
「人ごみに流されて変わっていく私を貴方は時々遠くで叱って」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 六人家族の物語。母と幼い子供たちは刑務所にいる父の出所を待ちながらもけなげに日常を過ごす。
 監督は、当たり外れのはげしい?マイケルウィンターボトム氏。五年かけて撮られたみたい。
 日本語のサイトは、​ http://www.crest-inter.co.jp/every/

<感想>
 ドキュメンタリーかと思うほどに自然。特に子役を演じた四人のお若い俳優さんたち、皆さんご名演。彼らはほんとに兄妹らしい。
 こうゆう脚本って流行ってるのかもしれない。つまり、物語の背景をいちいち映画の中で描写せずに、曖昧なところは曖昧のままにしてレリゴー。例えば、本作では、男はどんな罪で服役してるのかとか、妻は不倫してたのかとか、ちらっと触れられてはいるものの、深追いせず、そのままさくさく映画は進行していく。
 六人のうち特定の誰かを主役扱いしてるわけではない。それはそれでよかったけど、母親の心情をもう少し奥のほうまで覗き見してみたい気がした。

<題名について>
 原題は「Everyday」。しかも音楽はマイケルナイマン氏。例によって同じリズム、旋律、和声を延々と繰り返していく音楽で、「毎日」という題名を意識させるよーなさせないよーな。
 邦題はなぜか日本語と英語を交えて、「いとしきエブリデイ」。主観の入った「いとしき」という形容詞を勝手に加えて強制的に美化するのはどーかと。ぼくとしては、夫は出所後もいつか再犯しそうな気がして、ビミョーな危機感を覚えたもので。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 9, 2017 10:16:04 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: