ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 16, 2024
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 疲れました。誰もが知ってる演目とはいえ、ぼくら楽団は稽古を三回やっただけで初日を迎えるという綱渡り公演でした(楽団だけで一回、役者との着席稽古が一回、そして通し稽古が一回)。
 それに、奈落ピットのない劇場だし、楽団は大人数なので、ぼくらは広大な別室に陣取り、モニター画面で舞台の様子を確認しながらの演奏でした。各奏者にマイクロフォンが装着され、あとは音声技師さんにお任せ。
 そんなこんなで不安なまま初日を迎えてしまい、実際、最初の数公演は危なっかしい箇所がいくつもありました。お客さまにバレてたかもしれません。

 今回使用した版は、楽団は19人編成。これでも小編成の版でして、弦はバイオリン3人チェロ1人。ぼくは第一バイオリンを担当しました。

 ぼく自身この演目を弾くのは初めてではないものの、やはり難曲であることには変わりはないわけで、かなり緊張して臨みました。ほかのミュージカルとは異なり近現代クラシック音楽と考えて臨むべき。音階のいびつな動きだの不協和音だの、ノリでごまかしにくい。

 特に難しいと感じたのは以下の三曲。リズムも音程もとりにくい。
第11曲 The Rumble
第15曲 Boys Like That & I Have a Love


 一方、楽しく弾けたのは以下の三曲。
第8曲 Cool (弦はそんなに出番ないけどかっこいい)
第12曲 I Feel Pretty(弦楽奏者的においしい)
第14曲 Gee, Officer Krupke(次々と転調していくさまもいい感じ。 16分音符で一瞬で駆け上がる難所あり)

 あと、第一バイオリンは高音で独奏しなきゃいけないところがあって焦ります。以下の二曲、特に後者(の最後の数小節)はかなりビビりました。
第4d曲 Meeting Scene
第9a曲 One Hand, One Heart





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最終更新日  Jun 23, 2024 12:00:19 AM
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