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September 2, 2005

「春の日は過ぎゆく」穏やかにしっとりと。「四月の雪」への期待が益々高まって・・・。

テーマ： ◆◎◆韓国ドラマ・映画◆◎◆大好きヽ(＾◇＾*)/◆◎◆(9732)

カテゴリ：韓国映画

「八月のクリスマス」に続き、同じホ・ジノ監督の作品「春の日は過ぎゆく」。

この作品も「八月のクリスマス」と同じように、とても静かに穏やかに物語は流れていきます。ＢＧＭもそううるさく強調されること無く、会話で全てが語り尽くされるわけでもなく、無声映画のたたずまいさえ感じられるほど。大概のいまどきの作品は、インパクトのある誇張されたＢＧＭで、より感動が高まるようにできてるように思うけど、これは全く違う。ある意味、いかにも賞にノミネートされそうな作品って感じの。「八月のクリスマス」よりもっとしっとりと美しく仕上がっているせいか、前作は人気の割りにあまり好きにはなれなかったけど、これは結構好き。現実的過ぎて好き。

結局、愛は不変のものじゃないってことでしょ。少しずつ少しずつ時間とともに、２人の心は微妙にずれていくのよねぇ。実感！
これは女から別れを切り出して、男がもがき耐える方だったけど、世の中逆のパターンも多いよね。どっちが悪いって事でもない。
この映画の場合男性への賛同者が多いと思うんだけど、あえて女性の立場からいうと、あの気持ちも分からんでもない。

お互い絶頂期には何も見えなくて一緒にいるだけで幸せなんだけど、だんだん周りが見えてきて・・・。お互いの置かれた状況、家族や仕事や価値観・・・。恋愛と結婚は違うというけど、このパターンはまさしくそれでは？ただ２人だけの世界であれば、うまくいったのかもしれないけれど、周りの置かれた状況が「結婚」という方向に向かい始めた時に、悲しきかな女は本能的に現実的に物事を考えてしまう。決して好きでなくなったわけでは無いはず。一度結婚に失敗した女性が、まじめで優しくて初婚で年下で期待の長男の嫁として、仕事も捨てて親と同居？あえて嫁ぎ先に入る？重いわぁー。プレッシャー大きいはず・・・。それに女は時として気まぐれなのよ。男に比べると一貫性は少ないと思う。（あくまでも私の見解。作品の意図とは違うかも・・・。）

とにかく、２作を見終えて、ホ･ジノ監督作品のの雰囲気がつかめたので、大満足です。益々「四月の雪」が見たくなりました。既に、もう半分見た気分かな。