僕の心の詩

風鈴♪

風鈴

風鈴♪


さっきまで子供達とボ-ル遊びをしていて、
狭い家の中を賑やかにはしゃぎ回っていた。

家内と子供達は幼稚園の先生が
めでたく本日結婚するという事で、
お祝いの歌を皆で歌うということで出かけた。

なんかほのぼのとした話で嬉しいが
一人久しぶりに家にのんびり時を過ごす。

姉ちゃんが作ってくれた風鈴が静かに
夏の風に吹かれてチリン・チリンと鳴っている。
また蝉の鳴き声がみ-んみ-んと大合唱。
どちらも夏なんだ-と実感させる季節感だ。

でも、いつかは姉ちゃんも花嫁になり
ちびも花婿になりこの家を出て行く時が来る。

今一人この家でのんびりとした時間を過ごすが
賑やかな家族はほんの一瞬なのだろうな-。
当たり前の暮らしの中で、今の生活が
ごく普通と永遠なんだろうと疑わない僕も
現実は一人寂しい部屋にいると将来を考える。

チリン・チリン・チリンとまた風鈴が鳴る。
なんて心地良い音色なんだろう。
姉ちゃんが手作りで作った風鈴。
チリン・チリン・チリンとまた風が吹く。
風が吹く度に僕は子供達の帰りを待ちわびる。


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