僕の心の詩

窓の外は雨♪

三河6

窓の外は雨♪


雨の日曜日僕は一人
喫茶店の窓から雨を眺めた

しっとりとした雨
突然強く振り出す雨
どちらにしろ雨の喫茶店
懐かしき君を思い出す。

ほろ苦いブラックコ-ヒ-と
煙草の煙にまかれながらも
雨の外を眺めては退屈そうな
僕の瞳を見つめながら
優しく微笑んでは
僕にいたずらをして来たね

僕が窓の外を見ている間に
コ-ヒ-の中に砂糖を一杯入れたり
ミルクをうわっと言う程入れたり
まるで少女のような君が好きだった。

"会話も何もいらないの
あなたの側に入れれば良いの"って
普通簡単には言え無い言葉を君は
僕には自然に普通に優しく囁いた。

そんな僕は君に対して
決して優しくは無かったよね。
雨の日の喫茶店でただ何時間も
ただ、ただ、窓の外を眺めていた。
そんな中 BGMに合わせて君は
そっと小声で天使の唇で
静に、そっと、明るく歌った。

もう少し君に
優しくしてあげれば良かった。
何度君を泣かせただろう。
ひどい男だったに違い無い。
最後の雨の日の喫茶店で僕は
とうとう君を怒らせてしまった。

君はさようならを言って
店を飛び出してしまい
僕の手のひらに帰って来る事は無かった。

一言ごめんって言う勇気が僕にあれば
君ともっと楽しい時間が過ごせたのに
雨の日の喫茶店はどうしても君を思い
僕の心の傷の痛みがちくりと針を刺す。
ごめんね、ごめん。
今なら何度でも言えるよ。

大人になりきれなかった、二十歳前の
別れて初めて知った男と女の真実の愛。
想い出が残るあの喫茶店は今も
多くの恋人達が愛を語らいあっている。
僕等が語り合い愛をはぐくんだように。


コメント・・・皆さんは雨の日の喫茶店って、何を思い出しますか-。私は、初めて告白したあの娘を思い出します。なのに優しくして上げれなかった。大人の恋の入り口だったのでしょうか-。(・・?。


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