人生朝露

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東国原(ひがしこくばる) その1。



「東国原」というのは、地元でも珍しい苗字。
古畑任三郎に出てくる名前をなかなか憶えられない向島巡査も、途中で「東国原」さんに変わったときもあったな~。ちなみに、古畑の巡査さんの方の「東国原」の読みは「ひがしくにばる」。

たけし軍団に入る時に、たけしに「東の『東国原』という苗字はインパクトがあるから、そのまんまでいい。」と言われて勘違した東が「そのまんま東」と名付けられたいうのは、結構有名な話。おかげで「タカにはインパクトがない」と、ガダルカナル・タカには「ガダルカナル」なんていう難解な名前が付けられたわけですな。

参照:
Wikipedia そのまんま東
そのまんま東 プロフィール

そもそも九州以外では「原」の字を「ばる」と読むことにも抵抗があるか・・。
「雨は降る降る 人馬は濡れる 越すに越されぬ田原坂」の「田原坂(たばるざか)」とか、日本最大の古墳群「西都原古墳群」の「西都原(さいとばる)」は、ちゃんと一発変換してくれるけど、「新田原」とかの読み方は難しい。

「新田原」は、福岡にも宮崎にもある地名。
福岡では「しんでんばる」と読み、宮崎では「にゅうたばる」と読むのです。「しんでんばる」では変換されますな。ちなみに、宮崎の「にゅうたばる」には、航空自衛隊の基地があるので「新田原(にゅうたばる)」→「New田原」と、米軍が勝手に地名を英訳したんじゃないかと勘違いする人もいるらしいけど、これは「新」を「にゅう」と読む方言なんですわ。「新妻(にいづま)」の「にい」で「にいたばる」が訛って「にゅうたばる」になったんでしょう。(まぁ、新田原基地は米軍再編で、米軍の訓練もやるようになります。)

はい、「ひがしこくばる」さんに戻ります。
そのまんま東の そのまんま会 オフィシャルサイト によると、どうやら、知事選に本気のようでして。北の延岡に行ったということは、これはマジでしょう。あの人の実家は鹿児島の県境の都城だしね。宮崎市内は当然としても、地盤のない延岡で画策するということになるわけですな。ブログの内容が素っ気ないのも、公職選挙法がらみだと明言しているし。そういえば、九州経済NOWでも、地方選ではマニフェストの配布もまだNGだと言っていたしなぁ。どう戦うんでしょ?まぁ、前回の知事選では、うちが親戚として担ぎ出される可能性があったのだけど、これは避けられそうなので「高みの見物」で楽しんじゃいましょう。

宮崎県というのは、歴史的に言うと「天孫降臨の地」として、日本の神話が生まれ、神武天皇が東征を始めた場所として伝説を持つけれど、それ以降は本当にパッとしない。その名を轟かすような戦国大名もいない。江戸時代には薩摩、大隈、日向の三国は島津の領地だったので、宮崎の南部は日本国内でも孤立した二重鎖国の状態だった場所になる。宮崎の北部は九州では珍しい譜代。廃藩置県の時に「宮崎県」が誕生したけど、南北ではまるで違う文化を持っている(県庁所在地の宮崎市は、廃藩置県までは、ほとんど発展していない地域。だから空港が中心部近くにあるわけで)。戦国や幕末の動乱に巻き込まれたこともない地域が切り取られたので、九州男児とは名ばかりの温厚な気質で、政治とは無関係な県民性が育まれている。自由民権運動のころから政治の空白地帯ですよ。

あぁ、そうそう、九州は県名と県庁所在地の名前が全て一緒ですな。福岡県→福岡市、佐賀県→佐賀市、熊本県→熊本市とね。薩長土肥は全て一致。廃藩置県が上手くいったからですな。逆に佐幕派の多かった土地では、宮城県→仙台市、岩手県→盛岡市、石川県→金沢市、愛媛県→松山市と県名と違う名前が多い。親藩でも愛知県→名古屋市、茨城県→水戸市と違う。廃藩置県が難航、もしくは、明治政府が意図として変えたということなんでしょう。

で、宮崎県は今でも第一次産業でもっている。
農林業中心であり、県外への交通の便が悪いからこそ、何があっても自民党。議論をしなくても自民党。完璧な保守王国で、利益誘導をしない政治家は政治家ではない(笑)。安藤元知事はそいう意味では正しい政治家だったんだけど、犯罪者になってしまった以上、どうしようもないです。さっさと刑務所にお入り下さい。

気になるところでは、この前の宮崎市長選との関係。

新宮崎市長選に「刺客」―県都支配を目論む中山前文科相―

県都盗りに失敗した中山前文科相―良識を示した新宮崎市長選―

JANJANに残っていたのだけど、市長選で中山成彬が裏でやっていたことが、相当ひどかったらしい。今回も中山が江藤隆美とつるんで、「王政復古」をやるようで。今後の自民党の動きにも注目しましょう。

この保守王国に「東国原」と書く物好きが何人いるのか?
気になるなぁ。

(当ブログ12月7日付の記事です。)

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