耳(ミミ)とチャッピの布団

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ニッサンテレビ名画座


子供の頃ニッサンテレビ名画座という番組でよく古い映画を見ていました。
洋画ばかりやっていたと思います。
この番組でジャン・コクトーが監督した「オルフェ」を知りました。
私が唯一印象に残ったフランス映画です。
ご存知のギリシャ神話を題材にしていますが、主人公が死んだ妻を求めて黄泉の世界に入るのに「鏡」を通り抜けていくシーンが有名です。
この主人公...なんと死神(見かけはそんな風に見えないベッピンさん)にホレられて、次第に自分の気持も死神に傾いてしまいます。
随分昔の映画で、主人公が黄泉の世界を歩いている時、背中に鏡を背負った行商人とすれ違うシーンのみ記憶に残っていたのですが、最近DVDで見直すとストーリー全体は記憶とは全く違った展開でした。
ただ一シーンの記憶だけが鮮明で、ストーリーは案外忘れてしまっていたのです。
この番組では他にフランス映画で「勝手にしゃがれ」だとか「禁じられた遊び」が、イタリア映画では「自転車泥棒」など、まさに名画を放映していました。
私の好きな「妖婆死棺の呪い(ロシア映画)」も、この番組で知ったのです。
広告では、この映画もDVD化されているそうですが、ついぞ店頭で見たことありません。
他に印象に残っているのは「真夏の夜の夢」と「会議は踊る」ですかね。
「真夏の夜の夢」は邦画の「狸御殿」とオーバーラップ(乱暴ですか?)して、「会議は踊る」はとに角見ているだけで楽しくて印象に残っています。
この番組の最後にスポンサーが扱っている商品をテロップで(なぜか背景はロケットの打ち上げシーン)流れるのですが、主力商品の洗剤などに続いて火薬とありましまた。
「ニッサン(たぶん日本油脂さんでしょう)で火薬!?」化学の世界に知識のない子供には理解できず、いつも不思議に思っていました。


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