耳(ミミ)とチャッピの布団

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きつねうどんとテレビ


とに角日本中がこの中継にくぎ付けになったと聞いています。
当時小学生だった私は、まだ家にテレビがなかったため、近所のうどん屋さんで「けつねうどん(きつねうどん)」を食べながら、この中継を見ていました。
その後、家にもテレビがきましたが、最初に買ったテレビは「ゼネラル(現富士通ゼネラル)」製。
関西では当時「ゼネラル」というブランドはほとんど知られていませんでしたが、安かったのでお母んがこのメーカーを選んだみたいです。
当時のテレビのチャンネルは、テレビの中にロータリー式のコイルが取り付けられてて、このコイルを切り替えて選局する仕組みでした。
このコイルの接点がよく接触不良をおこして、映りが悪くなったりノイズが出たりするのです。
これがおこるとテレビの中を開けて、コイルの接触部分の汚れをアルコールで湿らせた布でふき取らねばなりません。
これが私の仕事でした。
このゼネラル製テレビは随分永い間わが家で働いてくれていましたので、お母んも良い選択をしたことになります。
小さい頃とに角「好き嫌いのかたまり」だった私は、食べれるものと云えば「けつねうどん」と「カレーライス」「たまごかけご飯」ぐらいでした。
「けつねうどん」はなぜか好きでしたね~。
多分初めて食べたうどんが「けつねうどん」で、そのまま他のうどんメニューに興味を示さず、「うどん」と云えば「けつねうどん」になっていたのでしょう。
私の息子が小さい時「そば」と云えば真冬でも「ざるそば」でしたので同じことだと思います。
カレーライスと云えば、うちのお母んは田舎育ちなので、ちゃんとしたカレーの作り方知らなかったみたい。
記憶にあるのは「S&B」の粉末カレー粉を入れた後、片栗粉を入れてとろみをつけてたことです。
だから小さい頃のカレーライスと云えば、うどん屋さんの「カレーうどん」みたいに「とろ~」としたものでした。
これはこれで所謂「お袋の味」といえるのでしょうか。
「小芋」など「和」の食材を使って、この方法でカレー作ると案外美味しいかもしれません。


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