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pomodori_rossi @ はざくら2005さん なかなかウィットに富んだ表現で、唸って…
はざくら2005 @ Re:飛騨高山(08/09) Complete your business っていうのがい…
pomodori_rossi @ 86netさん お久しぶりです。 甘く見ていたら、下り…
86net @ Re:南アルプス・塩見岳(07/27) 何時かはの登りたいと思っていて、ついに…
pomodori_rossi @ はざくら2005さん 伊豆半島・河津町の早咲きで有名な河津桜…
2006/04/16
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カテゴリ: 小説の本棚
犬はどこだ


抜け殻同然の喪失状態で故郷に帰ってきた紺屋(こうや)長一郎。
呉服屋か何かと勘違いされそうな "犬探し" 専門の調査事務所
「紺屋S&R(サーチ&レスキュー)」 を設立し、人生の再起に踏み出す。

いきなり、想定外の依頼、 「失踪人捜索」 「古文書解読」 が飛び込む。
そこへ、探偵にあこがれる後輩・ 半田平吉(ハンペー)
とぼけた会話を交わしながら、2人は分担して調査を始める。
異なるクライアントからの依頼は、期待通りに交錯していく...

読者には、2つの依頼が交錯していくさまがよく見えるのだが、
紺屋とハンぺーには、土壇場まで事件がつながらない。
読者は焦りというか緊張感を強いられ、物語に引き込まれていく。
終盤、「こいつだぁ!」 とキーパーソンに気づかされるが、
事件はまったく予期せぬ形で収束を迎える....

おもしろかった。
丁寧かつ緻密に描かれた物語は読みごたえがある。
ウィットに富んだ表現も、作者のセンスの良さを感じさせる。

登場人物も魅力的だ。
"峠の走り屋" の梓。
表面的なカッコ良さにあこがれて安易に探偵を志望し、
一見、半端な若者風のハンペーが、実は優れたリテラシーを持つ
かなりのやり手を匂わすあたりは、読んでいて実に楽しい。

米澤氏の作品は初めて。まだ20代という若い作家。

作者の HP でも、そのようなコメントがあった。

出版社の "配慮" で、表紙に <1> の連番が印刷され、
必然的にシリーズ化が決まったようである。
このシリーズものだったら大歓迎の 満足度★2つ の作品。





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Last updated  2006/04/18 11:36:51 PM
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