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pomodori_rossi @ はざくら2005さん なかなかウィットに富んだ表現で、唸って…
はざくら2005 @ Re:飛騨高山(08/09) Complete your business っていうのがい…
pomodori_rossi @ 86netさん お久しぶりです。 甘く見ていたら、下り…
86net @ Re:南アルプス・塩見岳(07/27) 何時かはの登りたいと思っていて、ついに…
pomodori_rossi @ はざくら2005さん 伊豆半島・河津町の早咲きで有名な河津桜…
2006/09/14
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カテゴリ: 小説の本棚

東京タワー

図書館からやっと巡ってきた2006年の本屋大賞、
リリー・フランキーの 『東京タワー』 を読んだ。

前半の幼少年時代 ...
ゆっくり流れる時間が心地よく、懐かしかった。

蛙の尻や肥溜めに、爆竹をしかけるのは自分もよくやった(失笑)。
野球のバットは、リリーと同じような物を父が作ってくれた。
もちろん、公職選挙法に触れるような "素材"

人様の洗濯物に、棒でウ○コをつけるいたずら ... 
さすがに、これには気がつかなかった。
少年リリー・フランキーに脱帽!

ウィットのきいた文章の中に、含蓄のある言葉が並ぶ。




  行儀とは、人に対する敬意を持つマナーである。

  などなど ...


リリー・フランキーの感性を育んだ "オカン" という人物が魅力的だ。

やがて、思春期のリリーは、オカンとの距離をおき始める。
このあたりから、目的の定まらない怠惰な生活が延々と続く。
別府での高校下宿生活、東京での大学生活、
そして卒業後の東京、定職につかない極貧生活 ...

このあと、体をこわしたオカンを東京に呼び寄せ、


このあたりから、読者の評は二分されるようだ。

一方は、けなげな孝行息子リリーの姿や、
親子の愛に純粋に感涙する読者。 

もう一方は、この十数年、オカンを放っておいて、
やりたい放題の不甲斐ないリリーの姿に、


自分は後者。
その人にとって何が幸せかは人それぞれ。
オカンは幸せに逝ったのだろうから、とやかく言うつもりはない。
後悔しないように、自分なりに親孝行すればよいのだから。

世間をにぎわすだけあってなかなかの本だった。
たぶん、またいつか読みたくなるんだろうなぁ...
満足度は ★★★





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Last updated  2006/09/16 08:34:50 PM
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