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2007/08/31
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カテゴリ: 小説の本棚



京からひとり江戸に下り、深川で京風の豆腐屋を始めた永吉。
同じ長屋のおふみと所帯を持ち、やがて3人の子に恵まれる ...
江戸の下町に暮らす職人親子を2代に渡り描いた江戸人情小説。
第126回(2001年)直木賞作品。

 ◆

舞台となる深川、富岡八幡・ 別当寺 永代寺界隈は、
3大将軍・家光の頃(~1624年)に埋め立て造成され、
門前町として町屋が形成されたところ。

明暦の大火
両国橋や永代橋が架橋されると、本所(両国付近)と並んで、
江戸でも随一の新興住宅街かつ盛り場となったようだ。

そこに住む庶民(職人)の暮らしは必ずしも裕福ではなく、
そこから、 「おかげさま」、「お互いさま」 という
日本人が美徳とするような助け合いの精神が、
当たり前に育まれたようである。

京からひとり江戸に下り、京風の豆腐屋を始めた永吉も、
陰に日向に商いを助けてもらう。
そんな見返りを求めない人情や、
人々の真っ直ぐな生き方が気持ちいい。


順風満帆にいくはずが、いろんな誤解や軋轢を生じてしまう。
苦労を共にしていても、言葉に出さなければ通じない ...
そんな人間関係、家族の難しさも考えさせられる。

硬派な時代小説である。
電子辞書片手にネットを駆使し、すっかり "江戸"通
深川界隈を散歩したくなった。

満足度 ★★★





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Last updated  2007/09/01 11:16:18 AM
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