ヨカッタ探し

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May 22, 2006
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カテゴリ: 読書ろぐ(comic)
吾妻ひでお『失踪日記』


波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!
カバー裏にシークレットおまけインタビューが掲載されています。 (amazonより)


またまた本が増えていた相方宅から、借りてきた1冊。
わたしは、吾妻ひでおさんの漫画も名前も以前は知らなかったんですが、
「自分の失踪体験を作品にした漫画家がいる」ってことで、知りました。
んで、読んでみたいなーと思ってた。
相方は、吾妻さん知ってたみたいです。読んだことあるのかなぁ~??

帯にも「今だから笑える」って書いてあるけれど、
実際のところ、ご本人の問題は解決したわけではなくて、現在進行形…
今はただ、ちょっと落ち着いた状態、小康状態とでもいえばよいのか。

ある種、業の深さみたいなものを感じますね。
よくわからないけれど。
逆だとダメなんじゃないかなぁ~と。
失踪して、帰ってきて、その経験を漫画にする、のではなくって、
既に漫画家だった人が、失踪という体験をしたことによって、
この作品は成り立っているんだなぁ、と思いました。
だから、失踪、ホームレス、配管工、アル中…
それぞれの経験の渦中にあった時も、どこか第三者的にその自分の姿を
見ていることができていたのかなぁ、とか。

「叫び」で有名な、ムンクの病蹟学、というのがあって、
そんなものを見ると、芸術家と呼ばれる人たちは、

だから、ちょっとした揺れであっちの世界に行ってしまう。
ムンクは現実世界に戻ってきたけれど、そのときには、叫びで見られたような
危うさは失っていた。その後のムンクの作品は、あまり高い評価は
受けなかったけれど、でも、農作業をしながら静かに老いていったムンクは、
1人の人間として、まぁまぁ幸せだったのではないだろうか。


奥さんやお子さんは、すっごくたいへんだっただろうな、と思う。
巻末のインタビューで、吾妻さん自身が
「この原稿描いて、仕上げを奥さんに頼む時もすごいドキドキするんです。
 能天気に描いてあるから、また怒られるんじゃないかと思って(笑)」
なーんて言ってるけど、そうだろうなぁ~。怒りたくなるかもなぁ~。
それでも、まだ漫画を描けるだけマシって思ってるのかな。
漫画家であることが、吾妻さんを追い詰めたことは間違いなくて、
でもそれでも、漫画家であり続けるしかない…。
なんとなく、天賦の才、とか憧れちゃうし、天職と思えるような仕事に
つける人は羨ましいな、と思ったりもするのだけれど。
それもなかなか、たいへんなことなのだな、としみじみ思いました。

最初は失笑しながら読んでいたのだけど、だんだん笑えなくなってきた…。





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最終更新日  May 22, 2006 11:26:12 PM
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