ヨカッタ探し

ヨカッタ探し

July 24, 2006
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カテゴリ: 読書ろぐ(mystery)
課題の山を越えたら、セミナー、バイト…と休むヒマがなく。

したほかは、ゴロゴロ読書をして過ごしました。

光原百合『十八の夏』


読んだ本の1冊。
光原百合さんの『十八の夏』、再読です。

光原さん…あんまりいい印象がない、作家さんです
最初に読んだのは、創元推理文庫の『 遠い約束 』。
これはイラスト(野間美由紀さんだったかな…)がどーにも受けつけなかったんですけど、

(たとえば、有栖川有栖の学生アリスシリーズなどなど)
ちょっと手を出してみました。

…結果は、イマイチ。うーん、浅い、気がする。

最初に読んだのがそんなんだったので、もう特に読もうとは思わなかった
のですが、微妙にひっかかるのが、解説。
光原さん自身が、かなりのミステリ好きのようで、わたしが好んで読む
作家さんの解説を書かれていることが多く…。
正直、そのあまりにも素直なミーハーっぷりに、ゲンナリ、というか
勢い余って、断り無しに、ガンガンネタバレしていたのもあるし。

そんなこんなで、長らく苦手意識を持っていたのですが。

かなり読書の傾向が似ているなぁ、という方々が、
時計を忘れて森へいこう 』を、よく褒めているんですよ~。
なので、どうしても気になって、買ったのが『十八の夏』。
双葉文庫で、好きな感じの装丁だったから、というのもありますが

…これがヨカッタのです。
あら、と思うほどに。

4つお話が入っています。
どれも、男性が語り手なんですが、違った味わいがあって、
謎そのものは些細なことであっても、胸を打つ何かがあります。
やや重い、静かなトーンの話が多い中で、3話目に「兄貴の純情」を
もってきたのも、いいアクセントになってる気がします。
はた迷惑だけれど、純粋で、愛すべき”兄貴”の勘違いがメインの謎、
という…ミステリ的にはなんてことないお話なんですが。
でも、”兄貴”の語る言葉には、グッときました。

最後は、ぐぐーんと重いのがきますが
それでも、全体としていいバランスじゃないかな。





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最終更新日  July 25, 2006 08:34:05 PM
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