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2006年の読了本(1月)

2006年の読了本

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*1月*
「アキハバラ@DEEP」石田衣良(文芸春秋)(2006.1.5読了)
電脳街アキハバラに集まった若者たちが制作したサーチエンジン「クルーク」。しかしネットの悪の帝王ともいうべきIT社長に奪われた。おたくたちと悪の帝王との戦闘。さてどうなる?ワクワクするでしょ。 これはマンガでも映画でもいけそうな内容でした。今はやり?のアキバを舞台にオタクたちが力を合わせるなんていうあたりが映像っぽいっていうか。戦闘服姿の美少女アキラはとってもキャラっぽいがこういうの好きな人にはたまらないかも。
「カフェオレボウル」山本ゆりこ(六耀社)(2006.1.5読了)
フランスでカフェオレを飲むために生まれた器なんだって。著者のカフェオレボウルコレクションを紹介。カフェオレを飲む生活もカフェオレボウルというものさえも大人になって初めて知った私。器ひとつとってもいろんなものがあるんだな~自分のお気に入りを探してみるのも楽しいかも。
「むかしのはなし」三浦しをん(幻冬舎)(2006.1.5読了)
「日本昔話」を語り変えた書下ろし7編を収録。簡単に感想を書けない本である。装丁にも凝っているらしいのだが、何せ図書館本、はがしては見れないのである。残念。内容はといえば、昔話をここまで変えるか?みたいな驚きがあり、これがまた見事にはまり、うまいのである。
「手袋いぬと靴下ざる 手袋と靴下で作るぬいぐるみ」金森美也子(文化出版局)(2006.1.6読了)
手袋と靴下で作るぬいぐるみを紹介。 捨てられる一歩手前の靴下や手袋たちがこんなユニークで可愛い動物たちに変身。結構簡単そうなのでザクザク切ってザクザク縫ってみると楽しいかもしれません。子どものおもちゃにもなりますね。
「Fedor ヒョードル」大森佑子・岡尾美代子(アスコム)(2006.1.6読了)
大森佑子さんと岡尾美代子さんがふたりで本をつくりました。テーマは「パン」。パンを探しにロシアへ行く、とくべつパン、パン・クチュールレポート、対談などを収録。 すごいです。パンがいっぱいです。美味しそうなものもあれば不思議な形のもあります。対談にレポートにと盛りだくさんの内容です。薄いわりには。
「おやつにするよ 3時のごちそう手帖」平澤まりこ(詳伝社)(2006.1.8読了)
おいしいおやつとそのお店がたくさん紹介されています。今日はどのおやつにしよう?と迷ってしまうほどです。おやつのコラムもあり、おやつ紹介はイラストで丁寧に書かれていて読み応えも十分満腹~って感じです。もし近くのお店があったらおやつを買いに行ってみてはどうですか?
「あなたと、どこかへ Eight short stories 」吉田修一他(文芸春秋)(2006.1.15読了)
日産TEANAスペシャル・サイト発信、8人の作家による8つの短篇小説を収録。
「乙女座の夫、蠍座の妻。」吉田修一
「時速四十キロで未来へ向かう」角田光代
「本を読む旅」石田衣良
「慣れることと失うこと」甘糟りり子
「この山道を・・・」林望
「娘の誕生日」谷村志穂
「遠い雷、赤い靴」片岡義男
「夜のドライブ」川上弘美
どれも車が登場します。ドライブを題材にして8通りのお話が読めます。 作家さんの個性が出るというか、割と好きな作家さんばかりなので読みやすかったというか。個人的には「娘の誕生日」や「夜のドライブ」あたりが好きかな。私自身車を運転しますが、ドライブはあまりしないな~日常的な運転がほとんど。人の運転だとどうしても酔ってしまうのであまりドライブは好きではない。でも本の世界はいいね。自分が主人公になっていろんな景色を見てドライブした気分になれるから。大体が二人でドライブに行くんだけど、石田さんだけは一人で旅に出る話なんですよ。一人っていうもの自由気ままでいいな。人といると気を使ってしまって・・・ま、自分のパートナーとだったらいいけどね。
「いつかパラソルの下で」森絵都(角川書店)(2006.1.18読了)
柏原野々は天然石を売る雑貨店で働いている。厳格な父に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出して、恋人と同棲中。その父も亡くなり、四十九日の法要を迎えようとしてたころ、生前に父と関係があったという女性から連絡が入る。父は不倫をしていたのか?「暗い血」とは?その父のルーツを求めて父の故郷、佐渡へ兄と妹とともに渡る。内容的にはすごいのだが、なぜ?兄妹3人で佐渡まで行って・・・しかも・・・(ねたバレになるので詳しく書けない)ごめんなさい。ちょっとだけ拍子抜けしたんです。
「古本道場」角田光代・岡崎武志(ポプラ社)(2006.1.18読了)
岡崎さんを師匠に角田光代さんが古本道の手ほどきを受ける。なんとも面白い企画である。楽しくて楽しくてあっという間に読んでしまった。古本屋は好きなのだが今は近くにないのであの独特の雰囲気にはお目にかかれない。 学生のころは読んでは売り、また買い、そして売り、と、私のような読書好きでしかも貧乏人にはなくてなならないシステムだった。この書で指南されている心得5か条は基本である。「わたしはわたしの風邪をひく」「古本屋と新刊本屋は別業種」「買いたいと思ったときに本はなし」「古本ファッション」「万札は避けよ、小銭を用意」わたしの風邪をひくとは自分の好きなものを買うことという意味。もちろん当たり前だ。好きなものではなければ手に取ることもないだろう。新刊本屋と古本屋は違って当たり前だし、古本ファッションとは本を傷めないための配慮が必要だということ。ぬれた傘や狭い通路で本に引っかかるようなファッションはもってのほかだよね。 そしてそーなのだ。買いたいと思ったときに本はないのだ。くすん。これ!と思ったら買わなくては・・・何度痛い目にあっているだろう。私。 まー小銭は当たり前なんだけど。この基本を時々忘れてふらーっと古本屋に行ってしまったりするから大変だ。まあそれは若気のいたりということで・・・とにかくこの5か条を元に神田神保町などいろんなところを行っています。あー東京っていいね。地方の地方のド田舎には古本屋自体が・・・ ということでかなり楽しんで読まさせていただきました。
「白いプラスティックのフォーク 食は自分を作ったか」片岡義男(NHK出版)(2006.1.24読了)
食について書かれた文章をまとめた本書。片岡義男氏の本は昔、よく読んだ。なぜって登場人物が皆かっこいいし、背景も素敵だし、登場するお店はおしゃれだし。しかし、1940年生まれというからかなりの年齢だろう。 だからというか、戦後日本の食事情みたいな感じのきっと懐かしいであろう話も登場する。個人的にはカルピスの話はふむふむって感じだった。今は「カルピスウォーター」なるものがあるが、子どものころはあのドロッとした白い液体を水で薄めて飲むものだったからね。あの液体をどれだけ入れるかが問題なのだ。あまりに少ないとうす~くて間の抜けたカルピスが出来上がる。片岡氏は友達の家で出された味の濃いカルピスがうれしかったとあった。私も子どものころは原液を少しだけ多く入れて味が濃くなるとうれしくてチビチビとストローで飲んだな~な~んて思い出したよ。 他にも興味深い話はいくつかあったが、食の体験というのは貴重なんだな~
「パンダのポンポン 青空バーベキュー」野中柊(作)長崎訓子(絵)(理論社)(2006.1.26読了)
「第一話 雨ふりキャンディ」パンダのポンポンはなんて食いしんぼうなんでしょう。雨ふりが続いたある日もうんざりしながらも雨が飴だったらな~なんて考えているんだもの。いろんな味のキャンディが空から降ってきたらどんなに楽しいでしょう。でもちょっと当たると痛いかな。
「第二話 海のしあわせライス」最初に出てきたゼリーも美味しそうだけど、私はぜいたくなシーフードの入ったカレーライスが食べたい!ああ。私っておなかすいているのね。でも本当に美味しそうなんですもの。
「第三話 青空バーベキュー」青空の下でバーベキューってなんて楽しいんでしょう。それに外で食べるご飯ってとっても美味しい気がする。 焼きりんごのデザートでしめるなんてとっても素敵だわ。私も参加したいな~
「ラブコメ」松久淳+田中渉(小学館)(2006.1.31読了)
25歳で花屋の店長とアニメの脚本家。果たして恋の行方は!?まったく泣けないラブコメディ。そうなんです。笑えます。くすっと。コメディなので。 個人的にはもう少し・・・頑張りましょう!って感じですが。喜劇的にただサーっと読み流してちょっとだけ笑いたい人向き。って感じですかね。

mitu n



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