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2006年の読了本(7月)

2006年の読了本

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*7月*
「スタイル・ノート」槇村さとる(幻冬舎)(2006.7.2読了)
槇村先生といえば「おいしい関係」や「イマジン」でおなじみの漫画家さんですよね。私も大好きで読んでいた一人です。いつもおしゃれな人たちが登場する漫画だけど、実際の先生は?意外にもきっちりとおしゃれや買い物や生き方全般にわたってしっかりとしてらっしゃる。 自分の生活のヒントになるようなこともたくさん載っていて参考になるわ~
「星のこよみ」林完次(ソニー・マガジンズ)(2006.7.4読了)
日本の四季を美しい言葉ときれいな写真で綴った歳時記。実は星とか空とか好きなんですよ。「月の本」とか「宙の旅」などは何回も見ましたもの。夜寝る前に眺めているといい夢が見れそうです。
「私の中に答えはあるか」内田春菊(角川書店)(2006.7.4読了)
さまざまな女性の物語・12の短編。エロいのもあればすっごくまともに生きているのもある。なんともいろんなパターンがあるものだ。女性っていうのは男なしでは生きられないモノなのか?いや、男性が女なしでは生きられないモノなのか?どっちにしても心身の根の深いところに愛も欲情もあるような気がする。
「沼地のある森を抜けて」梨木香歩(新潮社)(2006.7.11読了)
ひとこと「ぬかどこ」が怖いなり~亡くなった叔母からひきついだマンションと「ぬかどこ」。その「ぬかどこ」からうめき声が・・・さらにかきまぜていると・・・卵が・・・そしてある物体が・・・生まれる・・・も~ホラーですか?最後は命の発祥と滅亡までをたどる軌跡の物語に終わったけどさ。ちょうど夫が「ぬかどこ」つくりはじめたときで。も~「うめき声」がするかも。とか、「謎の物体」が生まれるかも。な~んて恐怖の話をしたわけで。今もその「ぬかどこ」は元気に「なす」やら「きゅうり」やらを漬けているが。命の物語にしてはちょっと怖かったな。
「雪屋のロッスさん」いしい しんじ(メディアファクトリー)(2006.7.16読了)
30編の短いお話の中にそれぞれの人生が詰まっている。そーいえば、「ダ・ヴィンチ」を愛読している私には、読んだことがあるものがいくつか・・・ って、これは2002年11月号から2005年4月号まで連載されてたんだからね。 全部を読んでいたわけではないし、覚えていないのもあるけど。しまったな~引越しの時に去年までの「ダ・ヴィンチ」を泣く泣く処分したんだった。 ダンボールに意地でもつめて持ってくれば・・・なんて後悔はしても遅いが。肝心のお話の方は、いしいしんじワールドっていうのか?とにかく、短い文章の中に人生観とか癒しとか心に何となく響く言葉みたいなのがあちこちにあって、これがまたいいんですよ。まぁ、ここで「いい!いい!」と連呼しててもよくわからないだろうから一度、手にとって好きな箇所から読んでみてくださいな。きっとこの不思議な世界にハマルはずです。
「manufactures No.52 」岡尾 美代子(アスペクト) (2006.7.16読了)
52点のいいものを岡尾美代子さんのステキなエッセイとともにお届け♪ マニュファクチャーズの意味は「製品、製造品」。かごやブランケット、作家のポットなんてのも紹介してあるのだが、きっと岡尾さんが見て、使ってよいものを厳選したんだろうな~写真を見ながらエッセイを読むと楽しいよ。
「野の風」辻内智貴(小学館)(2006.7.17読了)
家庭崩壊寸前の男のもとへ父の危篤の知らせがくる。自分の仕事を優先して大プロジェクトを成し遂げるべきか?小学生にして引きこもりの息子のことを少しでも考えるべきか?冷え切ってしまった妻との関係は修復できるのか?いろんな問題が山積みの状態で進行する話は一つ一つ考えさせられるものでした。脳死状態の父についても、迫り来る死について考えなければならないし、息子についてもなぜそんなにも心を閉ざしているのか?考えなければならない。結局は郷里で過ごす何日間かがその男の人生観を変えることになるんだろうけど。それにしても現代人は抱えるものが多すぎるね。もっとゆるやかに暮らしたいと思う。
「愛の保存法」平 安寿子(光文社)(2006.7.18読了)
今回読んだのは短編集。男と女をコミカルに描いた作品もあり、中々面白い。感想を書くのが遅くなり、内容的に忘れてしまったので詳細が書けないが・・・(反省)最近、人気があり、図書館で入手困難なのだ。で、新刊とかは当分読めない。もっと読んでみたいな~と思わせる作家さんだな。
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜井一樹(富士見書房)(2006.7.19読了)
ふ~む。なんて感想を書けばいいかわからない。大体これはジャンル的にラノベっぽいし・・・海野藻屑という美少女転校生が殺されているところから物語は始まるのだが・・・この内容がまた屈折しているというか、現代をうまく表しているというか、個人的にはかなりの勢いで引き込まれながら読んでしまったけど。ただ・・・表紙の萌えキャラにはだまされないように。そんなに簡単で萌え~な話ではまったくないので。
「プラスティック・ソウル」阿部 和重(講談社)(2006.7.28読了)
ハハハ。巻末の「『プラスティック・ソウル』リサイクル」で福永信氏は「速く読めば本当に支離滅裂でしかなく・・・」と書いている。まったくその通り。ゆっくり読むことを余儀なくしている本書を速く、しかも細切れに読んでしまった私にはまったく理解不能というか、支離滅裂以外考えられない展開になってしまった。何となく、妄想がひどくからんでくることはわかったが、一体この意味は?もう一度読んでいる暇はないので、これで終わりにするが、きっとゆっくり読んでこの著者の小説の完成度の高さを評価される方には「まったくバカモノ読者だな」と笑いとばされそうだ。

mitu n



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