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2008年の読了本(1月)

2008年の読了本

*1月*
「しあわせを呼ぶ和ごよみ」岩崎眞美子・サイトウトモミ(著)(学研)(2008.1.2読了)
1年の始まりを「立春」とする「二十四節気」をベースに、各節気ごとに、季節の行事や主なお祭りなどの日付や意味を、かわいいイラストとともに解説。 また、古くから伝わる縁起かつぎやおまじないも紹介する。 お正月は日本の季節の行事のお勉強から。知っているようで知らなかったこともあり、勉強になる一冊です。かわいいイラストで見ていても楽しいです。
「生協の白石さん」白石昌則(著)(講談社)(2008.1.3読了)
東京農工大生協の「ひとことカード」に寄せられる要望やユニークなメッセージに、誠実で機知に富んだ回答をしてくれる生協の白石さん。その「ひとことカード」の傑作集ですね。数年前にヒットしたこの本は当時、お目にかかることはなく、12月に図書館の返却棚にひっそりと返されていたのを偶然見つけ、やっとお目にかかることができました。普通ならこんな変なメッセージは無視してしまおう~って感じのものや即、却下されそうな要望まで丁寧に心のこもった回答を書いている白石さん。きっととっても誠実な人なんだな~ くすっと笑ってしまう内容もあり、楽しく読ませていただきました。
「ものづきあい」中川ちえ(アノニマ・スタジオ)(2008.1.3読了)
もののつきあいは人のつきあいと似ている。出会いがあって別れがあって、もしかすると思いがけない再会があったり・・・暮らしの中のものとの思い出を綴った本。
「人柱はミイラと出会う」石持浅海(新潮社)(2008.1.17読了)
留学生のリリーが見た日本の不思議な風習。日本の古い風習や文化が現代風になって残っているという設定で、しかもそれが何かしら事件に絡んでくる。 人柱職人の東郷が探偵っぽくて面白い。リリーとの恋も応援したくなっちゃうし。しかし、工事のときに人柱を立てるとか、政治家に黒衣がつくとか、既婚者はお歯黒とか、厄年に休暇とか参勤交代とかありえないような変な設定が面白くてはまってしまった。現代の日本人でさえ、奇妙に思えるのに、アメリカ人のリリーにはもっと変に思っただろうな。
「裁縫師」小池昌代(角川書店)(2008.1.18読了)
「裁縫師」「女神」「空港」「左腕」「野ばら」の5編の短編集。去年、雑誌「ダ・ヴィンチ」の「今月のプラチナ本」に輝いたこの本。美しいエロス・・・と絶賛されていた。アトリエを営む裁縫師の彼の元へ母に連れられやってきた少女。その少女のたった一日の出来事を思い出す現在の68歳のわたし。彼女の思い出は「女の子」から「女」になる瞬間・・・9歳の「わたし」が体験した快感・・・官能的・・・とにかくいやらしさのない美しい言葉が読む側までもをとろけさすような不思議な感覚。誰でも思い出はあるだろう。その記憶がこんなにも官能的で美しく描かれているのは・・・出来すぎかもしれないが、人は美しい思い出に浸りたいもの・・・だよな。と変な納得でこの感想を終わる・・・
「京都を包む紙」井上由季子・村松美賀子(アノニマ・スタジオ)(2008.1.24読了)
京都のグラフィック工芸家・井上由季子が8年の歳月をかけて集めた京都の包み紙の数々。その包み紙の旅を村松美賀子の文章で辿る。京都の包み紙は和の香りがする。ひとつひとつの模様も奥が深い。京都という町になぜか惹かれる。日本人だからかな・・・
「クジラの彼」有川浩(角川書店)(2008.1.30読了)
「クジラの彼」「ロールアウト」「国防レンアイ」「有能な彼女」「脱柵エレジー」「ファイターパイロットの君 」一度、読んでみたかった有川浩作品。 できればデビュー作から順に。でも無理だった。かなり人気があり、どれもこれも借りれない状態だった。そしてヤング向けコーナーにあった「クジラの彼」を見つけ、誰にも取られないようにしっかりと借りてきたしだいです。 そんなことはさておき、読後、くふふ、うふふ・・・など意味不明なにやけかたとともに、大人げなくもとっても胸がときめいた私です。ご本人があとがきで「ベタ甘」の恋愛小説と言うだけあって、それはもう♪(ルン♪)「クジラの彼」の意味がわかっただけでも「すごーい!」と声を上げそうだったのに、これがまた恋愛小説だもの。自衛官という職業に偏見はないけど、イメージ的には硬い。でもどんな職業であれ、普通の人間がやっていることですから。 しかし、こんなにベタ甘なのにもっと読みたいと思わせるテクニック・・・恐るべし・・・


mitu n



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