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2004年の読了本(8月)

2004年の読了本

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*8月*
「くらのかみ」小野不由美(講談社・ミステリーランド)(2004.8.1読了)
第一回配本。やっと読めた~って感じ。これぞ少年探偵団!「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した!でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。―行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。 子どもって大人が考えることと違って面白いんだよね~それに読んでいると自分も子どもに戻った感じでキラキラ、ドキドキ、ワクワクして。もっと座敷童子が活躍(?)してもよかったかな~
「長新太のチチンプイプイ旅行」長新太(平凡社)(2004.8.2読了)
思いっきりの「ナンセンス本」だと思う。あの長新太さんが旅行記を出した!?といっても行き先は毛糸の国であったり、巨大国だったり、チョコレートの国、ドラゴン島などなど。しかもサボテンタクシーに乗ったり、食虫植物に食べられそうになったりととんだ旅行なのだから。摩訶不思議な旅をしたい方は参考あれ。しかし、面白い!長新太さんは絵本でおなじみだし、大好きなんだけど、どこからこういう発想が生まれてくるのかな?本の隅々まで凝っているので見逃さないようにいろいろ探すと面白いよ!
「パラレル」長嶋有(文芸春秋)(2004.8.3読了)
向井七郎は、ゲーム制作会社を辞め妻と離婚した。一方、僕の唯一の友人ともいえる津田は複数の女性をパラで走らせている(同時並行で付き合う)。 キャバクラで知り合ったサオリは、津田と微妙な関係を続けながらも、僕に救いを求め、別れたはずの妻は、なおも僕とコンタクトをとろうとする。 ふむ・・・90年代が舞台の小説・・・懐かしいと言っていいのだろうか? しかし、この人の小説に出てくる人はみんなどこかずれてて・・・理解しがたい。津田は何を考えているのだろうか?パラで女を走らせる・・・なんて。そのうち刺されるぞ!ってあるけど、ホント、そのうち刺されるぞ! そしてサオリ。京都で堕胎するんだけど都内では2回目だし、何かいやじゃん!っていう言葉がね。私としては「おまえふざけんなよ。」って言いたい。この主人公の僕、七郎もさ、優しいのか?それとも優柔不断なのか?元妻も煮え切らないし。つまりは私にとってこの小説のキャラはあまり好かない人物の固まりといっていい。それと気になったのが、書き方が・・・ 現在だったのが、突然、2年前・・・とか92年・・・とか。これって結構頭の切り替えが難しくややこしい。何だかけなしてばかりだけど、結婚と離婚という重大な問題については深く書かれていたのでよし・・・としよう。
「闇のなかの赤い馬」竹本健治(講談社・ミステリーランド)(2004.8.4読了)
聖ミレイユ学園でウォーレン神父は校庭の真ん中で落雷に遭って焼け死に、 さらにベルイマン神父が密室と化したサンルームで、人体自然発火としか考えられない無残な焼死体となって発見されたのだ。「汎虚学研究会」はみんなからキョガクの連中とよばれる、ちょっと浮世離れしたメンバー四人で構成されている。部長は室井環。中でも好奇心のかたまり、フクスケは女ホームズと化し、ワトソン役に室井環(僕)を指名した。ベルイマン神父の死は殺人に違いないというのだ。僕は夜ごと見る、狂った赤い馬の悪夢にうなされる。少々年齢が高め・・・かな。設定としては。でもミッション系の学校といい、謎の赤い馬の絵といい、とってもミステリアスで面白かったわ。竹本さんは「匣の中の失楽」以来だけど、やっぱり素晴らしい人だわ。あとがきに「今でも子供です。すみません。」という冒頭にはじまり、いつものように書いた・・・ミッション系の学校に通っていたなどなど書かれていたけど、そういうキラキラした時期をすごしてきたから今でもすてきな作品が書けるのね。
「ロリヰタ。」嶽本野ばら(新潮社)(2004.8.6読了)
・ロリヰタ …ゆるされぬ僕達の想いをつないでくれるのは携帯メールだけだった。世間から「乙女のカリスマ」と呼ばれる男性小説家と女性モデルとの純愛物語。これはもしかしてご本人のことか?と思えてしまうような・・・許されない純愛なんだな。ネタばらしてしまうと相手のモデルは大人に見えて実は9歳。小学生だったのだ。でも最初は主人公の小説家「僕」はこのことを知らない。大人っぽく見えたので若く見積もっても高校生かと・・・この小説にはロリータファッションはほとんど出てきません。その代わり、ナルミヤブランドがたくさん。しかもこの相手の女の子が愛してるブランドがエンブル(エンジェルブルー)なのだ。あれだよ!ナカムラくんっていうのがメインキャラの。そう、この女の子もそのナカムラくんを愛してやまない。事件はある日起こった・・・って別にミステリじゃないけど。大御所の小説家に酔っ払っていたとはいえ、関西弁でまくし立てたからね。これが響いた。「僕」はある写真週刊誌にすっぱ抜かれたのだ。デリヘルをホテルに呼んで本番してたとか、新人タレントとやったとか、そして問題の ロリータ小説家は実はロリコン!だった。の記事。ロリコンとロリータはもちろん意味が違う。でも世間は変態だの、淫行だの、いろいろ言いたい放題だ。「僕」は睡眠薬がないと眠れない。でも何故かこの女の子の横にいると眠れてしまう。女の子も「僕」を「王子たま」と呼んで憧れのような対象で見つめる。この二人をつなぐものは携帯メール。機械オンチな「僕」が 彼女のために必死に覚えた携帯メール。絵文字で自分の気持ちを伝えてくる彼女にいつしかほのかな思いを抱くんだな。別にいいじゃないか~相手がたまたま小学生だっただけだよ。何が悪い?ところで野ばらさんって「村上春樹」好きなの?「やれやれ。」村上春樹風に・・・って。
・ハネ …こちらの小説の方が重くて野ばらさんチックだったな。ハネを路上で売る少女の話。羽って言っても背中にしょっているような天使の羽みたいなの。ロリータファッションに身を包み、大切な羽をしょって歩く女子高生。で、何故?路上でハネを売るのか?大好きだった彼と一緒にハネを作って売ろうってことになったけど、その彼は呆気なく交通事故で死んでしまった。だから彼の言ったとおりに表参道でハネを売る。それがいつしか評判になり・・・とんでもないことになって警察にしょっ引かれたりするんだけど、これも彼女なりの純愛なんだよね。
「冬のソナタ 完全版2」キム・ウニ/ユン・ウンギョン 根本理恵(訳)(ヴィレッジブックス・ソニーマガジンズ)(2004.8.8読了)
第6話~第10話。この完全版2では第10話の名セリフで終わります。チェリンにはめられたユジンの誤解が次第に解けて、ミニョンはユジンに惹かれていく。ユジンもミニョンに惹かれていき、サンヒョクとはぎくしゃく。とうとう婚約解消になり。サンヒョクが入院し、廃人同然になり、ユジンはミニョンと別れ、サンヒョクを支えていこうと決意する。でもやっぱり・・・「愛してます」ユジンの最後の言葉がとても印象的です。好きあっているのに結ばれない二人。全体のシナリオを通してみるとカットシーンの多さに びっくりします。結構重要?と思われるシーンもあったりして・・・
「冬のソナタ 完全版3」キム・ウニ/ユン・ウンギョン 根本理恵(訳)(ヴィレッジブックス・ソニーマガジンズ)(2004.8.9読了)
第11話~第15話。苦悩の日々から一転。ミニョンの記憶が少しだけ戻ってくる。自分はチュンサンなのか?そして二度目の事故。ミニョンを献身的に看病するユジン。目覚めたときに・・・しっかりとチュンサンになっていた!?そしてドラマ本編でも一番私が泣けたサンヒョクがユジンに別れを言うシーン。何度読んでもうるうるきてしまう。カットシーンも読んでみると 「へ~そうだったのか」と納得する場面も。カットされてしまうと中々感情が伝わりにくい感じだけどこうして完全版を読んでみると、実はこんな感情のやりとりがあったんだ~と驚かされます。
「美人画報ハイパー」安野モヨコ(講談社)(2004.8.11読了)
美人画報の2冊目。まだ美をあきらめていない(!?)モヨコさんの奮戦記です。今回はあの叶姉妹ともお会いになったようで・・・ますます美に磨きがかかり。2冊目も中々面白かったですわ。今回は健康にも着目していて、漢方の世界を体験したり、腸内洗浄したりと・・・もちろんファッション(読むにはちょっと流行が古いが。)もメイクもネイルもモヨコさんを堪能できます。
『「スローな暮らし」の小さな幸せ』(LEE特別編集)雅姫(集英社)(2004.8.14読了)
アンティーク、リネン、花柄…。イギリスで見つけた、毎日を豊かにする暮らしのヒントを紹介。好きなものをずっと大切にして、自分らしい暮らしをゆっくり、少しづつ作っていく。そんな「雅姫スタイル」のすすめ。 イギリスで出会った人々のすてきなお家やロンドンのショップのこと、特にガーデニングに関して多く書かれています。ゆららちゃんも登場。マーガレットさん特製のスコーンは作ってみたいな~ゆららちゃんはロンドンですてきな絵皿とコップを作りました。世界に一つしかない大切な宝物だね。アンティークショップで見つけたドールハウスを帰国後、リフォーム。とってもすてきなお家になりました。ロンドンから電車に乗っていったライ村は海辺の村。 拾った石や貝殻は大切な旅の思い出。帰国後、雅姫さんのお家の庭はイギリスで見たバックガーデンをヒントに少しずつ庭を作っています。とてもすてきだな~あんなすてきな庭があったらな~と思いました。
「回送電車」堀江敏幸(中央公論新社)(2004.8.17読了)
これは散文集である。著者いわく。彼の心地よい文章に惹かれてしまう私。 「回送電車主義宣言」という冒頭からの素晴らしい決意表明ともとれるような書き出し。いろいろな出来事、考えを回送電車になぞらえるなんて素敵じゃあないですか~個人的にいろいろうなずくところもあったが、「引越しついて」の三輪自動車の話はとても興味深かった。そういえば大昔、子どもの頃、田舎へ行くと走っていたような・・・そしてこれはもっとも個人的なことだけど、「ムササビのいる川辺ー吉田川」で、著者の故郷である岐阜県について書かれている。そこに出てくる土岐川。周辺の地名は私はとても懐かしく感じる。実は母の故郷なのだ。活字にして眺めてみると自分が住んでいたわけではないのに、情景が目に浮かぶ。やっぱり彼の文章は不思議だ。人の心を和ませる魅力があるようだ。
「小生物語」乙一(幻冬舎)(2004.8.18読了)
幻冬舎と著者のHPの日記が本になった。住んでいた所別に「愛知編」「東京編」「神奈川編」となっている。これは著者が故郷福岡県を離れて大学に編入するために愛知県豊橋市に一人暮らしをしていた時に書き始めたので愛知から始まっている。私は愛知県に住んでいるためその辺りのこと(地名とかいろいろ)は結構知っている。だから読んでいて面白い。しかも、この愛知から東京の出版社に呼ばれて上京するときに、漫画喫茶に泊まりこんでいたというからすごい。しかし、この日記只者ではない。かなり現実味のない出来事が書かれているのだ。思い切り妄想か?と疑いたくなるような出来事も。でもこれがきっと乙一なのだろう。個人的には最初から大笑いをした。飴の話だ。(未読の方は読んで笑ってくれ)そして中盤くらいに出てくるナナちゃんの話に懐かしくうなずき、ココに出てくるたくさんの方々にへ~っと興奮。しかも欄外のコメント(後で加筆したものだろう)がとても面白い。 こんな毎日をおくりながら小説は書かれていくのだな。久し振りに乙一氏の本だ・・・といっても小説ではないが。彼の作品をたくさん読みたいのだが、若者にかなり人気があるため図書館では品薄。今ではどれを読了したのか?記憶をたどらなければならなくなった。でも個人的には好きな作家だ。 今度は小説を読みたいな。
「約束」石田衣良(角川書店)(2004.8.19読了)
「KADOKAWAミステリ」と「野性時代」の掲載小説をまとめた短編集です。どれもが絶対泣けるとあるが、最初の約束こそ感動したものの、後はその感動が薄れてしまった。同じような内容にちょっとだけ飽きたのかもしれない。(すみません。石田さん)しかし、生きるということは失くしたものが大きいほど、実感として大きく残るものなんですね。自分ももっと前向きに生きてみようと思いました。
「約束」 ある日、自分にとってかけがえのない親友・ヨウジを通り魔事件で亡くした。しかも自分(カンタ)の目前で。自分を突き飛ばしヨウジは刃物男の餌食になった。悔やんでも悔やみきれない事実。ヨウジは自分にとっての誇りだった。出来ればヨウジのようになりたかった。自分があの時死ねばよかった。立ち直れないまま、嵐の日にあの事件の場所へフラフラと。するとヨウジが現れ、一緒に生きる約束をする。ヨウジにとってもカンタはかけがえのない親友だったのだ。こんな友情ってあるのだろうか?きっとこの事件があったから二人の友情が以前よりも強くなったのではないか。表題作だし、気合入れて読んだが、最初からやられたーという感じだった。これは結構感動作だ。
「青いエグジット」 一人息子の清人は引きこもりの末、事故にあい片足をなくし、車椅子の生活だ。父親の謙太郎だってリストラ寸前で決して裕福だとはいえない。ある日偶然見た片足のダイバーが青い海を潜っているポスター。清人はこのポスターに魅せられ、ダイビングをしたいと言う。引きこもりの末、片足までなくし、自暴自棄になって親にわがまま放題だったのに、よくがんばったと思う。本当は両親に申し訳なくて、自分自身の自立と今までの感謝、そしてこれからの人生を前向きに生きたいという表れだったのだな。障害者になったからといって、悲観的になり、人生を終えることはないと思う。清人は最後に本音が出てよかったな。
「天国のベル」 雄太は突然、耳が聞こえなくなった。尚美は女手一つで雄太と美知佳を育てなくてはならなくなった。夫は不倫の末、事故で亡くなったからだ。最初からこんなに悲劇なのに、どうなることかと思ったけど、心療内科で知り合った京子とひかるという娘さん。ひかるは声が出ない。お互いの家族同士が仲良くなって京子さんの別荘に行くことになる。感動はラストだ。誰にも聞こえない電話のベルが雄太には聞こえ、しかもお父さんからだという。全てがここで解決するのだが、人は恨んで人生を送ってはいけないということを学んだ。
「冬のライダー」 モトクロスの練習に打ち込む少年を遠くから見守る一人の女性。彼女にも失くしたくない人生があった。前3作に比べると少し、感動が薄れるが、少年のモトクロス上達と彼女の精神的な前進の物語といっていいだろう。
「夕日へ続く道」 不登校を続ける少年と廃品回収車の老人の出会い、そして老人が倒れ、病院での看病。老人のリハビリが少年の心の扉を開けたといってもいいかも。少年が前向きに生き、不登校をやめて力強く生きていくことを心から願った老人の思いが通じたのだ。よかった。
「ひとり桜」 ある1本の桜を撮るために信濃川上に行くと、一人の女性が来て、その桜を眺めていた。彼女にはここへこうして来るまでの3年という月日と決して消えない心の傷があった。失くしたものの大きさと前に向かって歩いていかなければならない勇気。このカメラマンとの出会いによって新たな一歩が踏み出せたのかも。大人の物語だった。
「ハートストーン」 どうして自分の家族ばかりが次々と不幸にあうのか。志津子の息子は脳腫瘍で倒れ、大手術を要する。そして次は父が倒れ、心臓発作で死んでしまう。父が手にずっと持っていたものは、ハートの形の小石。息子の手術は無事に成功した。父がこの石とともに守ってくれたのだ。奇跡というのはあるのだな。
「みんな誰かを殺したい」射逆裕二(角川書店)(2004.8.20読了)
第24回横溝正史ミステリ大賞優秀賞+テレビ東京賞W受賞作。選考委員の大先生方々が絶賛しておられたのでどんなに素晴らしい作品かと思っていたら。まんまと企みに引っかかってしまいました。(笑)峠道で発生した殺人事件。被害者は禿げヅラの小太りの中年男性。目撃者二人。完璧な殺人に思えたが・・・なんという展開だ!?確かに仕掛けはよかったかもしれない。しかし、ごめんなさい。私には読みにくかった。事件と犯人が交錯しすぎている。最後もあまりよくない。前半のスピード感はよかったが。期待して読むととんでもないことになるぞ!という感じの話です。大体「みんな誰かを殺したい」ってそのまんまじゃん!テレビ東京さんが賞を出しているということはこれはサスペンスドラマ向きのシナリオか?きっとTV化される?(もうした?)よくわからないけど、ダレがどの役をやるんだろう?きっと大変そうだ・・・ってそんなこと私が心配することではないね。ハハハ。(全く感想になってないな。すみませんm(__)m)
「一階でも二階でもない夜 回送電車 2」堀江敏幸(中央公論新社)(2004.8.21読了)
「回送電車」の第二弾です。新聞雑誌などに書いたエッセイをまとめたものです。相変わらず文章表現のうまさというか、普通のエッセイではない感じの文体に面白さを感じます。細切れに読んでいたので特に何が印象に残った?というのはないのだけど。(っていうか忘れたよ。)こんなもんです。私の頭なんて。でも装丁はシンプルでいいね。
「冬のソナタ 完全版4」キム・ウニ/ユン・ウンギョン 根本理恵(訳)(ヴィレッジブックス・ソニーマガジンズ)(2004.8.22読了)
第16話から第20話(最終回)までを完全収録。もちろん日本未公開シーンのシナリオも載っています。昨日、地上波放送終了。最後はとても静かなシーンでした。完全版にも「不可能な家」のバルコニーにて(夕方)のシーンで完了です。せつない初恋からはじまり、純愛をつらぬいた二人。様々な困難や考えられないような展開もたくさんありましたが、こうして完全版のセリフを一つ一つ読んでいくと、また新たな感動が蘇ります。
「アリスの丘のお菓子物語」森村桂(海竜社)(2004.8.25読了)
忘れんぼのバナナケーキ、幸せのお菓子、さむがりプーさん…お菓子創作者桂さんの“幸せを呼ぶ”人気お菓子。軽井沢からの心温まるお話です。軽井沢情報誌『ヴィネット』連載に加筆・修正を加え再編集。皇后さまとの思い出のお菓子の話や、人気の「忘れんぼのバナナケーキ」の話などの秘話もたくさん。レシピも載っているので参考にしてみたいな。森村さんのエッセイを読んでいるとどれも美味しそうでケーキが作りたくなるから不思議ですね。
「26枚のテーブルクロス わが家のテキスタイルabc」堀井和子(文化出版局)(2004.8.26読了)
ほとんどがマリメッコの世界。でもテーブルクロス1枚でこんなにも雰囲気が変わるのですね。アンティークものもあったりして奥が深いです。食器や置くものによってもがらっとイメージが変わるしね。1ページずつゆっくり読みましたが、テーブルクロスにあう食材や料理も載せてあって、またそのレシピも最後にあって何だかとってもお得な一冊です。私が好きなのはa(一番最初の)クッカケトとpのロッキ(かもめ)かな。pはとても鮮やかな赤色でテーブルには・・・って思いそうだけど、意外とよく似合っていました。
「ある愛の詩」新堂冬樹(角川書店)(2004.8.28読了)
小笠原でイルカのテティスとともに育った青年・拓海。東京からやって声楽家志望の流香。ふたりはドルフィンビーチで運命的な出逢いをする。帰京した流香にはコンクール出場に向けて重大な悩みがあった。そんなある日、「君の笑顔が見たいから」ただそれだけの理由で、上京して来た拓海は、流香のこころの闇を知り、彼女のためにある決意をする。ひかれあいながらも想いを告げられず哀しい運命に翻弄されるふたりの純愛物語。拓海はとってもまっすぐで純粋な青年。はっきりと自分の気持ちも言うし、目的に向かってまっしぐら。それにイルカと話せるのもすごい。小笠原の自然の中で偉大な祖父・留吉に育てられ、両親は二人とも死んでしまったっていうのは悲しい生い立ちだけど、それが東京から来た流香には同じ感触を持ったんじゃないかな。この祖父の留吉もすごい人なんだよね。二人とも愛する心が強いからすれ違ったり、自分の気持ちを素直にいえなかったりするんだけど、ちゃんと最後は優しい気持ちになれてよかったなと思います。読んでいると青い海や空、そして白い砂浜が頭に浮かんでくるから不思議だね。装丁もとてもきれいです。ただ・・・図書館で借りたので付録CDはなかったのですが、どんな曲なんだろう?
「ウェルカム・ホーム」鷺沢萠(新潮社)(2004.8.30読了)
普通の家族って何だろう?形態は違うが家族の情景を書いた2つの作品。しかし、残念なことに亡くなられてしまった。こんな温かい家族の小説を書ける人なのに・・・胸がつまる思いです。合掌。
「渡辺毅のウェルカム・ホーム」 「ぼくにはお父さんが二人いる。」と書かれた作文を見つけた「タケパパ」こと渡辺毅。彼は友人の松本英弘とその息子で小六の憲弘と一緒に暮らし、毅が家事担当の主婦をしていた。でもホモではない。決して。いろいろな事情があり、彼らは一つ屋根の下に暮らしているが、それでいて案外温かい家庭なのである。絆が固いというか・・・毅には斉藤さんという彼女がいる。ある日、英弘が風邪で寝込んで、何故か4人で食卓を囲むことになったんだけど、これが結構いい雰囲気なのである。血がつながっていなくても、父と母という当たり前の構図でなくても家族は成立する。最後に憲弘の書いた「僕の家族」という作文が載っているのだが、これがまたいい感じなのだ。子どもって大人が思う以上にいろんなことを理解してちゃんと自分の答えにしていると思う。
「児島律子のウェルカム・ホーム」 こちらの作品は家族小説なんだけど、どちらかというと児島律子の半生記みたいな感じ。苦労してるんだ。この律子さんは。昭和30年代生まれなんだけど、バリバリのキャリアウーマン。でも男には苦労している。しかもバツ2だ。今は女の人が結婚して働いては当たり前みたいな世の中だけど、律子さんの頃はそうではなかった。お姑さんたちは結婚した妻が夫の帰りを家事を精一杯やりながらつつましく待つというのが当たり前で、外で男の人と同じように働くのは気に入らないのだ。おまけに2回目の結婚はある意味散々で。お金も絡んでくる。でも救いだったのはこの2度目の結婚のときに血のつながりはないが、夫の前妻の娘・聖奈を大切に育てたことだった。これもいろいろあって、(反抗期とか)結局はお舅さんの死をきっかけに離婚して離れ離れになってしまうのだけど、その聖奈が結婚するという。そして相手の男の人・久部良拓人が訪ねてくる。最後は感動の再会と和解で幕を閉じるんだけど、人間って血のつながりも大事かもしれないけど、本当に大事なのは信じてるって心なのかな~と思った。相手を信じて思いやって・・・こういう関係もすてきだな。


mitu n



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