家庭教育

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話し合わずに自然にスタート



 家事分担を正面から話し合うと、男性は理屈を言い募る。「時間がない」「やり方がわからない」「家事は女の仕事」などなど。百世さんは「ここで議論しても不毛だし、逆効果です」という。議論で女性が勝つと、男性はふてくされて、家事をやらない。逆に女性が負けると、正々堂々とやらない理由付けにされてしまう。つまり、どっちに転んでもやらない。

 では、どうすればいいのか?
 「作戦は、いかに気づかせないでやらせるか。ここがポイントです」。まずは抵抗感をなくしていく。例えば「料理ができたら食卓へお皿を運んでもらう」など、台所に自然に入るようにする。
 次に、ほめる。「ほめて、甘えて、頼って、ノセて。これは王道です」。買い物帰りに野菜の入った袋を持つことさえ抵抗がある男性もいる。「助かるわ~」の一言と笑顔で誘導を。料理なら「なんか味が決まらないの」と、味付けの相談。そこで「おいしくなった。ありがとう」を効かせる。さらに、チャーハンでもカレーでも、「男性の好きな食べ物や得意料理を聞く」ことから始め、「食べたいな」から、「一緒に作る」または「作ってもらう」。
 百世さんが共同生活した男性の大半も、ここまでで第一のハードルはほぼクリア。それでもだめな場合は「泣き落としという手もあります」と百世さん。


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