プレリュード

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2004年09月01日
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カテゴリ: クラシック音楽
私は赤緑の色盲(正確には色弱)です。 赤、緑、黄色の色の3原色の明度が変わると(淡くなると)色がわからなくなります。 私の目にはクレパスでも水彩絵具でも市販の12色の色は識別されていますが、それらの中から任意に2本、3本と取り出して混ぜ合わせると、もう色の名前がわかりません。
赤系統とか黄色系統とか水色系統とかの識別しかできません。 一番困るのはピンク系統で、健常者から見てピンク色はグレーに見えるし、反対にグレーが正しいのにピンク色に見えます。

私自身が赤鉛筆で極太に線を引き、その横に同じ鉛筆でうっすらと線を引くと、赤鉛筆を使っているのがわかっていても、薄っすらと引いた線は緑にしか見えないのです。

小学生の頃、写生で近くの山を描きましたが、私だけが茶色を塗っていました。 しかし、目で見た山の色とクレパスは同じ色なのです。 これは60歳になる今も変わっていません。

紅葉の時期に写真を撮りますが、いい紅葉だと見えて撮っても人は何でこんな写真を撮るのかと不思議に思うそうです。

先日も妹が携帯電話のカメラで夕焼けを撮ってメールで送ってきましたが、私にはグレーの変な色の夕焼けにしか見えないのです。 他人に見せると「わあ~、きれい!」と喜んでいますが、何がきれいなのかわかりません。

私が色盲だと言うと、必ず「これは何色?」と訊かれます。もう慣れていますから面倒だとも思わないのですが、色の名前がわからないから答えようがない時があります。

極端な例ですが、相手が自分の顔を指して「私の顔は何色?」と訊くと、「リトマス試験紙を水溶液に浸すとどうなる?」と訊かれたガッツ石松が「濡れる」と答えたのと同じように「顔色」という答えになります。

私が花の写真を撮るのは、ほとんどの花の色がわかる(健常者と同じように見える)からなんです。 とても美しい、しかも普通に、正しい色に見える人とあまり変わらない花が多いからです。



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今日のクラシック音楽  パッヘルベルのカノン

ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルは1653年の今日生まれました。 彼の作曲した曲でずば抜けて有名なのが「三声のカノンとジーグ ニ長調」で、通常「パッヘルベルのカノン」として知られているバロック音楽の超有名曲です。非常に親しみやすい旋律で、「どこかで聴いたことのある曲」の一つだろうと思います。 彼の生誕に因んで、今日はこの曲を聴くことにします。 (1653年の日本は江戸時代で3代将軍家光から家綱に代わった頃です)

とものお薦めCD  「ヨーロッパのバロック音楽」パウムガルトナー指揮 ルツエルン祝祭弦楽合奏団(グラモフォン レーベル 1966年、1967年録音)

その他今日の音楽メモ

1) 1935年 小澤征爾(指揮者)誕生
2) 1953年 ジャック・テイボー(ヴァイオリニスト)死亡
3) 1957年 デニス・ブレイン(ウイーンフィルの不世出のホルン奏者)死亡
4) 1878年 トリオ・セラフィン(イタリアオペラの名指揮者)誕生


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最終更新日  2005年01月13日 23時56分00秒
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こんばんは。  
μ ミュー  さん
桔梗の花は、ほんとうの季語はいつなのかしら?
7月に撮影とありますね。
でも9月になってこの薄むらさきの可憐な花を見ると、すっと心に清涼感が漂います。
(2004年09月01日 21時59分21秒)

Re:こんばんは。(09/01)  
とも4768  さん
μ ミューさん
>桔梗の花は、ほんとうの季語はいつなのかしら?

俳句では「桔梗」の季語は「秋」です。 秋の七草の一つに数えられています。 この辺りでは7月から咲いており、近所の鉢植えではもう花も終わりの時期に来ています。 これも温暖化による影響なのかなと思います。 (2004年09月01日 22時46分05秒)

歳時記  
μ ミュー  さん
とも4768さん

>俳句では「桔梗」の季語は「秋」です。

日記を書くようになって、とても季節感を重んじるようになりました。

歳時記を一冊買ってこようかしら。

(2004年09月02日 02時16分35秒)

Re:歳時記(09/01)  
とも4768  さん
μ ミューさん

>歳時記を一冊買ってこようかしら。
-----
私が持っているのは昭和60年出版の歳時記で角川書店の発行です。 これを見るでなくて読むと季節感をほんとに味わうことができていいですね。

是非1冊買われることをお勧めします。 (2004年09月02日 02時47分31秒)

こんにちは  
れもん51  さん
昨日の私の日記と照らし合わせて読んでみました。
人それぞれ、抱えているものがあり、
人にはわからない 苦労もあるものですね。

お花の写真、美しいと思います。生きているものは、
たとえ何であれ 素晴らしさを感じます。

色を正確に感じる事が出来ないそうですが、
こんなにも素晴らしい感性をお持ちの方と知り合えて
たいへんうれしく思います。
リンクの件、私の方も ぜひ させてください。
勝手ながら、リンクさせて頂きます。
これからも、こちらに伺いますね。 (2004年09月02日 10時12分03秒)

Re:こんにちは(09/01)  
とも4768  さん
れもん51さん

リンクしていただいてありがとうございました。さっそくこちらもリンクさせていただきます。 これからもよろしくお願い致します。 (2004年09月02日 11時01分28秒)

Re:色盲(09/01)  
いちき0635  さん
こんばんは
オリンピックモードから開放され仕事も俄に忙しくなってきました。
色弱であっても心の目で見ている ともさんの花の写真はとても綺麗で花を慈しんでいる気持ちが感じられ心が和みます。
カノンや四季はイムジチとおっしゃる方もいらっしゃいますが、バウムガルトナーは聞いたことがありませんでした。私はミュンヒンガーを聴いていますが、カノンは大好きな曲です。(イタオペが好きなのに矛盾していますよね)これから聞きながらHPの閲覧をしようと思います。最近クライバーにばかり気をとられておりました。 (2004年09月03日 01時24分32秒)

Re[1]:色盲(09/01)  
とも4768  さん
いちき0635さん
>こんばんは
>オリンピックモードから開放され仕事も俄に忙しくなってきました。
>色弱であっても心の目で見ている ともさんの花の写真はとても綺麗で花を慈しんでいる気持ちが感じられ心が和みます。

ありがとうございます。 とても励みになります。

>カノンや四季はイムジチとおっしゃる方もいらっしゃいますが、バウムガルトナーは聞いたことがありませんでした。私はミュンヒンガーを聴いていますが、カノンは大好きな曲です。(イタオペが好きなのに矛盾していますよね)

バロック音楽が日本で広く普及したのがアーヨが居た頃のイ・ムジチであることは間違いがないのですが、火付け役はミュンヒンガー/シュトットガルト室内管の来日とその折の来日記念盤でした。 楷書のようなミュンヒンガーの演奏が懐かしいですね。

>これから聞きながらHPの閲覧をしようと思います。最近クライバーにばかり気をとられておりました。
私のクライバーは、「椿姫」(コトルバス)「こうもり」「ばらの騎士」(ジョーンズ)それに「トリスタンとイゾルデ」です。 最後の巨匠が亡くなったことのショック、もう録音でも新しいリリースがないのかという思いです。
-----
(2004年09月03日 02時26分34秒)

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