2006年01月12日
テーマ： 好きなクラシック(2399)
カテゴリ： クラシック音楽
『 今日のクラシック音楽
』 ラッブラ作曲 ヴァイオリン協奏曲 作品103
この3日間はまるで申し合わせたように20世紀の作曲家の曲ばかりを採り上げているようですが、意図的なものではなくて記念日として採り上げたい曲がないのと、近頃心に響いた曲として採り上げたいと思ったのが、たまたま20世紀の音楽だったということです。
今日はイギリスの作曲家エドムンド・ラッブラ（1901-1986）が書き残したヴァイオリン協奏曲を採り上げました。
ラッブラはホルスト（1874-1934）に作曲を学んでおり、11曲の交響曲を書いていますが、強い信仰心からでしょうか教会音楽、とりわけ合唱曲を多く遺していますので、合唱をされている方や合唱曲ファンの方には馴染みの深い人だと思います。
私は全部を聴いたわけではないのですが、彼の交響曲は現代音楽の前衛的なところがなくて、ロマン的で構成は堅牢、重厚な落ち着きのある渋みが感じられますが、どうも曖昧模糊とした印象が拭えない音楽です。
では、何故今日は彼を採り上げたのか？ 今月の新譜ＣＤとしてNaxosからヴァイオリン協奏曲がリリースされました。 実は、私はラッブラがヴァイオリン協奏曲や独奏ヴァイオリンとオーケストラのための音楽を書いていたこと自体、全く知らなかったものですから、興味を持って1枚購入して聴いてみました。
この協奏曲は演奏時間が30分ほどの曲で、まづ印象に残るのは非常に叙情的に書かれていることです。 20世紀の前衛さが全くない、19世紀のロマン的な音楽と言えるでしょう。
特別に旋律が際立って美しいという音楽ではないのですが、独奏ヴァイオリンとオーケストラが紡ぎ出す音楽は、ロマン豊かに鳴り響いており、第2楽章の「レント・マ・ノン・トロッポ」などは瑞々しさが滴り落ちるような叙情性が色濃く醸し出されています。
このＣＤです。 K.オソストヴィッツ（Vn） 湯浅卓雄指揮 アルスター管弦楽団
↓
（Naxosレーベル 8.557591 2004年5月 アイルランド録音）
カップリングは「ヴァイオリンと管弦楽のための即興曲」、他です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『 今日の音楽カレンダー 』
1876年 誕生 エルマンノ・ヴォルフ＝フェラーリ（作曲家）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ともの『 今日の一花 』 蝋梅
蝋梅科 ロウバイ属
開花時期は12月下旬～3月中旬。
中国原産で、日本には１７世紀頃に渡来したそうです。
とてもいい香りのする花です。
花びらが蝋細工のようなので「蝋梅」になったそうです。
この3日間はまるで申し合わせたように20世紀の作曲家の曲ばかりを採り上げているようですが、意図的なものではなくて記念日として採り上げたい曲がないのと、近頃心に響いた曲として採り上げたいと思ったのが、たまたま20世紀の音楽だったということです。
今日はイギリスの作曲家エドムンド・ラッブラ（1901-1986）が書き残したヴァイオリン協奏曲を採り上げました。
ラッブラはホルスト（1874-1934）に作曲を学んでおり、11曲の交響曲を書いていますが、強い信仰心からでしょうか教会音楽、とりわけ合唱曲を多く遺していますので、合唱をされている方や合唱曲ファンの方には馴染みの深い人だと思います。
私は全部を聴いたわけではないのですが、彼の交響曲は現代音楽の前衛的なところがなくて、ロマン的で構成は堅牢、重厚な落ち着きのある渋みが感じられますが、どうも曖昧模糊とした印象が拭えない音楽です。
では、何故今日は彼を採り上げたのか？ 今月の新譜ＣＤとしてNaxosからヴァイオリン協奏曲がリリースされました。 実は、私はラッブラがヴァイオリン協奏曲や独奏ヴァイオリンとオーケストラのための音楽を書いていたこと自体、全く知らなかったものですから、興味を持って1枚購入して聴いてみました。
この協奏曲は演奏時間が30分ほどの曲で、まづ印象に残るのは非常に叙情的に書かれていることです。 20世紀の前衛さが全くない、19世紀のロマン的な音楽と言えるでしょう。
特別に旋律が際立って美しいという音楽ではないのですが、独奏ヴァイオリンとオーケストラが紡ぎ出す音楽は、ロマン豊かに鳴り響いており、第2楽章の「レント・マ・ノン・トロッポ」などは瑞々しさが滴り落ちるような叙情性が色濃く醸し出されています。
このＣＤです。 K.オソストヴィッツ（Vn） 湯浅卓雄指揮 アルスター管弦楽団
↓
（Naxosレーベル 8.557591 2004年5月 アイルランド録音）
カップリングは「ヴァイオリンと管弦楽のための即興曲」、他です。
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『 今日の音楽カレンダー 』
1876年 誕生 エルマンノ・ヴォルフ＝フェラーリ（作曲家）
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ともの『 今日の一花 』 蝋梅
蝋梅科 ロウバイ属
開花時期は12月下旬～3月中旬。
中国原産で、日本には１７世紀頃に渡来したそうです。
とてもいい香りのする花です。
花びらが蝋細工のようなので「蝋梅」になったそうです。
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Re:蝋梅（ロウバイ）(01/12)
たけぽ2001
さん
このロウバイは八重咲きでしょうか。
蝋細工のような花も、甘い香りもいいですね。
うちの近所のお寺でも、ようやく花がほころびはじめました。
トラックバックします。
(2006年01月12日 01時30分37秒)
蝋細工のような花も、甘い香りもいいですね。
うちの近所のお寺でも、ようやく花がほころびはじめました。
トラックバックします。
(2006年01月12日 01時30分37秒)
たけぽ2001さん、ありがとうございます
とも4768
さん
たけぽ2001さん
＞このロウバイは八重咲きでしょうか。
近くのお寺の境内にも鮮やかな黄色の素心蝋梅が咲いていますが、それと比べますとこれは八重のような気もしますが、詳しくはわかりません。あまり花のない冬にはありがたい花ですね。
＞蝋細工のような花も、甘い香りもいいですね。
この花は実際に観るよりもこうした画像で観たほうが美しさが引き立つようですね。ただ香りまでは・・・（笑）。
＞うちの近所のお寺でも、ようやく花がほころびはじめました。
＞トラックバックします。
-----
ありがとうございます。
(2006年01月12日 02時03分40秒)
＞このロウバイは八重咲きでしょうか。
近くのお寺の境内にも鮮やかな黄色の素心蝋梅が咲いていますが、それと比べますとこれは八重のような気もしますが、詳しくはわかりません。あまり花のない冬にはありがたい花ですね。
＞蝋細工のような花も、甘い香りもいいですね。
この花は実際に観るよりもこうした画像で観たほうが美しさが引き立つようですね。ただ香りまでは・・・（笑）。
＞うちの近所のお寺でも、ようやく花がほころびはじめました。
＞トラックバックします。
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ありがとうございます。
(2006年01月12日 02時03分40秒)
Re:ラッブラのヴァイオリン協奏曲/蝋梅（ロウバイ）(01/12)
non2163
さん
年末にご挨拶していただいたのに お返事遅くなりすみません
今年もよろしくお願いします
蝋梅の色はなんともいいようのない黄色ですよね
梅の花の種類だと思っていましたが違うということを
年明けのテレビで知りました
蝋って言葉がこの花の形容にぴったりですね
ともさんにＨＭＶを教えてもらって初めて買ったＣＤ
カルミニョーラのモーツァルト ヴァイオリン協奏曲集
お値段が安かったのに もう宝物のような気分で毎日聞いていますよ
(2006年01月12日 11時47分04秒)
今年もよろしくお願いします
蝋梅の色はなんともいいようのない黄色ですよね
梅の花の種類だと思っていましたが違うということを
年明けのテレビで知りました
蝋って言葉がこの花の形容にぴったりですね
ともさんにＨＭＶを教えてもらって初めて買ったＣＤ
カルミニョーラのモーツァルト ヴァイオリン協奏曲集
お値段が安かったのに もう宝物のような気分で毎日聞いていますよ
(2006年01月12日 11時47分04秒)
蝋梅
ｅ－ｔｉｍｅ
さん
non2163さん、ありがとうございます
とも4768
さん
non2163さん
＞年末にご挨拶していただいたのに お返事遅くなりすみません
＞
＞今年もよろしくお願いします
こちらこそご訪問と書き込みをありがとうございます。
＞蝋梅の色はなんともいいようのない黄色ですよね
＞梅の花の種類だと思っていましたが違うということを
＞年明けのテレビで知りました
＞
＞蝋って言葉がこの花の形容にぴったりですね
花の少ない冬には貴重な花の一つですね。冬の真っ青な空と花の鮮やかな黄色が美しいコントラストをなしている様はとても清々しい気分になります。明日もう1枚掲載します。
＞ともさんにＨＭＶを教えてもらって初めて買ったＣＤ
＞カルミニョーラのモーツァルト ヴァイオリン協奏曲集
＞
＞お値段が安かったのに もう宝物のような気分で毎日聞いていますよ
-----
そうして喜んでいただいて私もとても嬉しいです。じっくりと聴かれてから今度は1枚物でどれか同じ曲を他の演奏家で聴きますと、演奏の違いがよくわかると思います。
(2006年01月12日 14時52分00秒)
＞年末にご挨拶していただいたのに お返事遅くなりすみません
＞
＞今年もよろしくお願いします
こちらこそご訪問と書き込みをありがとうございます。
＞蝋梅の色はなんともいいようのない黄色ですよね
＞梅の花の種類だと思っていましたが違うということを
＞年明けのテレビで知りました
＞
＞蝋って言葉がこの花の形容にぴったりですね
花の少ない冬には貴重な花の一つですね。冬の真っ青な空と花の鮮やかな黄色が美しいコントラストをなしている様はとても清々しい気分になります。明日もう1枚掲載します。
＞ともさんにＨＭＶを教えてもらって初めて買ったＣＤ
＞カルミニョーラのモーツァルト ヴァイオリン協奏曲集
＞
＞お値段が安かったのに もう宝物のような気分で毎日聞いていますよ
-----
そうして喜んでいただいて私もとても嬉しいです。じっくりと聴かれてから今度は1枚物でどれか同じ曲を他の演奏家で聴きますと、演奏の違いがよくわかると思います。
(2006年01月12日 14時52分00秒)
ｅ－ｔｉｍｅさん、ありがとうございます
とも4768
さん
ｅ－ｔｉｍｅさん
＞初めて意識して見たのは当麻寺でです。
＞冬に日が良く似合う黄色の花を見上げるのはなかなか楽しい気分になりました。
-----
當麻寺や近くの石光寺などに多く咲いていますね。この画像は青空を背景にしていませんが、冬の真っ青な空と好対照な鮮やかな黄色が、花の少ない冬を楽しませてくれますね。
(2006年01月12日 14時54分42秒)
＞初めて意識して見たのは当麻寺でです。
＞冬に日が良く似合う黄色の花を見上げるのはなかなか楽しい気分になりました。
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當麻寺や近くの石光寺などに多く咲いていますね。この画像は青空を背景にしていませんが、冬の真っ青な空と好対照な鮮やかな黄色が、花の少ない冬を楽しませてくれますね。
(2006年01月12日 14時54分42秒)
蝋梅、大好きです
grazielizzy
さん
実家の庭に2本あります。違う種類のようです。亡き父の大好きなお花でした。今、お正月のアレンジにさした蝋梅を、コップに差し替えて楽しんでいます。少しずつほころび始めいい感じです。独特な甘い（フローラル系の香水の香りのようです）香りも大好きです。春が来たと実感する香りです。
(2006年01月12日 18時23分52秒)
grazielizzyさん、ありがとうございます
とも4768
さん
grazielizzyさん
＞蝋梅、大好きです
＞実家の庭に2本あります。違う種類のようです。亡き父の大好きなお花でした。今、お正月のアレンジにさした蝋梅を、コップに差し替えて楽しんでいます。少しずつほころび始めいい感じです。独特な甘い（フローラル系の香水の香りのようです）香りも大好きです。春が来たと実感する香りです。
-----
おそらくご実家に咲いているのは中央部が紫がかった赤になっている蝋梅だと思います。この画像の花は全体が黄色で「素心蝋梅」と呼ばれている種類です。
切花にして一輪挿しにして床の間や玄関などに活けても、非常に存在感と情緒豊かな感じになりますね。私も撮影する花としては非常に好きな被写体の一つです。この画像のような撮り方もいいですが、冬の青空に映える様も美しいですね。明日はそれを掲載します。
(2006年01月12日 21時16分00秒)
＞蝋梅、大好きです
＞実家の庭に2本あります。違う種類のようです。亡き父の大好きなお花でした。今、お正月のアレンジにさした蝋梅を、コップに差し替えて楽しんでいます。少しずつほころび始めいい感じです。独特な甘い（フローラル系の香水の香りのようです）香りも大好きです。春が来たと実感する香りです。
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おそらくご実家に咲いているのは中央部が紫がかった赤になっている蝋梅だと思います。この画像の花は全体が黄色で「素心蝋梅」と呼ばれている種類です。
切花にして一輪挿しにして床の間や玄関などに活けても、非常に存在感と情緒豊かな感じになりますね。私も撮影する花としては非常に好きな被写体の一つです。この画像のような撮り方もいいですが、冬の青空に映える様も美しいですね。明日はそれを掲載します。
(2006年01月12日 21時16分00秒)
Re:ラッブラのヴァイオリン協奏曲/蝋梅（ロウバイ）(01/12)
会長0804
さん
ラッブラの交響曲はその叙情的な作風が気に入って全曲持っておりますが、確かに仰るとおり記憶に残るような鮮烈なメロディーラインが無いのがいかにも惜しいですよね。ヴァイオリン協奏曲もそうですが、確固とした主題をわざと作らないのが彼の作風なんですかね。
(2006年01月13日 04時04分32秒)
会長0804さん、ありがとうございます
とも4768
さん
会長0804さん
＞ラッブラの交響曲はその叙情的な作風が気に入って全曲持っておりますが、確かに仰るとおり記憶に残るような鮮烈なメロディーラインが無いのがいかにも惜しいですよね。ヴァイオリン協奏曲もそうですが、確固とした主題をわざと作らないのが彼の作風なんですかね。
-----
いま一つ、消化不良なところのある交響曲ですよね。ボーと、曖昧模糊としたところのある音楽で、叙情的に書かれているだけに残念ですね。
ヴァイオリン協奏曲も旋律的とは言えませんが、楽しめる曲として愛聴できそうです。
(2006年01月13日 05時54分11秒)
＞ラッブラの交響曲はその叙情的な作風が気に入って全曲持っておりますが、確かに仰るとおり記憶に残るような鮮烈なメロディーラインが無いのがいかにも惜しいですよね。ヴァイオリン協奏曲もそうですが、確固とした主題をわざと作らないのが彼の作風なんですかね。
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いま一つ、消化不良なところのある交響曲ですよね。ボーと、曖昧模糊としたところのある音楽で、叙情的に書かれているだけに残念ですね。
ヴァイオリン協奏曲も旋律的とは言えませんが、楽しめる曲として愛聴できそうです。
(2006年01月13日 05時54分11秒)
【毎日開催】
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とも4768
クラシック音楽を聴き続けて50年を超えました。 このブログでは、365日にわたってあります曲の初演、演奏家や作曲家の誕生日・命日などの記念日に因む音楽を紹介しています。 花のカメラ撮影をはじめて5年ですが花画像もご覧下さい。
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ifJU8X Really enjoyed this blog article.Much thank@ ifJU8X Really enjoyed this blog article.Much thanks again. Great.
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