プレリュード

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2007年11月19日
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カテゴリ: クラシック音楽
今日のクラシック音楽

今日の話題は、「ロシアにこんな作曲家、音楽があったの?」というような曲です。ワシリー・カリンニコフ(1884-1901)が書きました交響曲第1番がそれです。

この曲については2005年にブログで紹介したことがありますが、昨日久しぶりにCDプレーヤーに載せて聴いてみました。 やはり美しい曲です。 心が温まるような感じを受ける旋律で、どこかのどかで、どこか哀愁のあるロシア的旋律の美しさの極みのような音楽です。 それで以前に書いたブログを紐解いてみました。 やはり付け加えることは何もありません。 この曲の良さについてはその時のブログの文章のまま掲載しておきます。

カリンニコフは、私もその存在さえ知らずにいたのですが、2年前にHMV阿倍野店のクラシック音楽担当者から教えてもらって初めて名前を知りました。演奏会でも録音でほとんど採り上げられない、マイナーな作曲家ですが、その音楽は極上の叙情的な美しさに彩られており、もっとレコード会社も指揮者/オーケストラも採り上げるべき音楽だと思います。

カリンニコフは貧乏で、モスクワ音楽院の学費の支払いも滞るほどだったそうです。劇場オーケストラのアルバイト楽員をしながら糊口をしのいでいた作曲家だったそうです。

ようやく音楽院を卒業して、チャイコフスキーの世話によって指揮者の職を辛うじて得たりしていましたが、もともと病弱だったようで結核を患って保養地送りとなってしまいます。その療養期間中に書いたのがこの交響曲第1番でした。

ラフマニノフにもピアノ連弾用の楽譜出版の手助けをしてもらったりしていましたが、誕生日まであと2日で、35歳になろうという1901年に34歳で短い生涯を閉じています。

作品も少ないのですが2曲の交響曲を聴く限り、惜しい人材を亡くした感があります。



もっと多くの人々に聴かれるべき、素晴らしい国民楽派的な曲です。

愛聴盤 テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立交響楽団

カリンニコフ 8/18
(Naxosレーベル 8.553417 1994年11月録音)

カップリングは同じくカリンニコフの交響曲第2番です。 Naxosからリりースされて大ベストセラーになり、これをHMVで教えてもらって購入した盤です。





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最終更新日  2007年11月19日 00時12分03秒
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