プレリュード

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2008年01月27日
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カテゴリ: クラシック音楽
緊急告知 美帆さんへ

30日の件で緊急告知したいことがあります。 このブログを読んだらすぐに大至急お電話を下さい。 必ずですよ。 事は一刻を争います。  とも

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大相撲初場所 白鵬優勝!

本当に朝青龍と白鵬の横綱同士のマッチレースになった初場所。 今日の結びの一番で両者意地をかけての一戦。 最近にない盛り上がりです。 これで相撲人気が戻ればいいのですが。

日に日にテンションを上げて来た朝青龍。 一人横綱を張ってきて朝青龍が戻れば後塵の灰をかぶる訳にはいかない白鵬。 俺が東の正横綱だとアッピールしたい朝青龍。 意地のぶつかり合いとなる今日の大一番。 今場所は朝青龍が負けることを願う相撲ファンが9割という数字が新聞に報道されていました。 真実なら明日こそがそのクライマックス。 朝青龍のファンはそれ見たことかと溜飲を下げたい気分。 5年ぶりの横綱同士の千秋楽の優勝をかけた大一番。 楽しみですね。

大阪では明日は府知事選挙投票日。 午前中に済ませます。 午後は大阪女子国際マラソンの応援。 昼寝。 大相撲観戦。 夜は9時から久しぶりに渥美清の映画「寅さん」。 今日は忙しい一日になります。


朝青龍はこれからの対戦では頭を少し低くして白鵬に食い下がる形にすれば、勝利が見えてくるのではないでしょうか?

白鵬優勝

それにしても両横綱の気迫の凄さ! 大関連の星取りが8勝7敗では言うべき言葉もありませんが、彼らはどう見たでしょうか? 気迫の凄さ、勝負の速さ。 学ぶべき点は多くあります。

来場所すぐにとは言いませんが、せめて大関陣揃って11勝4敗くらいにとどめれば相撲人気も復活するかも。

初場所は朝青龍に開けて、朝青龍に暮れた場所となりましたが、今度は追う番。 春場所も多いに盛り上げて欲しいですね。 そして大関陣の奮起を期待したいですね。


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珈琲ブレイクに一曲 」  ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死

「ワグネリアン」という言葉があります。 ワーグナー音楽に魅せられたワーグナー好きの人を指して呼ぶ言葉です。 よほど好きなんでしょうね、こういう言葉があるというのは。 

よくワーグナーの音楽は「麻薬」だと言われます。 その音楽の持つ魅力ー濃厚な音楽空間、そして甘く美しい、まるで海の波のようにいつまでも押し寄せる「無限旋律」の心地良さ、こうした魔力にも似た音楽に取り付かれた人たちを「ワグネリアン」と呼ぶのでしょう。

ワーグナーの音楽の中でもそういう魅力に富んだ作品の一つが楽劇「トリスタンとイゾルデ」でしょう。 一度この作品の魅力の虜になるとまるで麻薬患者のように汲めども汲みつくせない魅力から離れることが出来ません。 それを「麻薬」と呼んでいるのだと思います。

19世紀半ば(1859年)に作曲されたこの「トリスタンとイゾルデ」は、ドイツ中世の「トリスタン伝説」(実際には叙事詩「トリスタンとイゾルデ」を題材にしています)の中の「愛」のみを取り出してワーグナー自身が台本を書いています。



国王の花嫁としてイゾルデを迎えに来たのがマルケ王の甥トリスタンでした。船が目的地に着く直前、イゾルデの侍女フランゲーネが二人に飲ませる毒薬と「愛の薬」を間違えてしまい、二人は「愛の薬」を飲んだために熱烈な恋仲になってしまいます。

婚礼後にイゾルデが自分の甥と相思相愛になっていることを知ったマルケ王は激怒し、従臣にトリスタンを殺すよう命じます。紆余曲折の後、マルケ王も2人の仲を許すことにしたのですが…時すでに遅く、瀕死の状態のトリスタンはイゾルデの腕の中でやがて息絶え、イゾルデもトリスタンを抱擁しつつ死んでいく、というあらすじです。

この「前奏曲と愛の死」は楽劇の冒頭、第1幕への前奏曲と最後の場面イゾルデの「愛の死」をつなぎ合わせた音楽で、およそこんな乱暴な音楽は他にはないでしょう。 オペラの序曲と幕切れの音楽をつなぎ合わせているのですから。

ところがそれがちっとも不都合な、具合の悪い音楽ではないのです。 前奏曲の部分で予言したかのように「愛の高まり」が、後半の「愛の死」に受け継がれて見事に融合しているのです。 この曲を聴いただけでも楽劇の雰囲気が如実に理解できます。 愛の喜び、官能の高まり、許されぬ禁断の愛が情感豊かに「無限旋律」によって歌い上げられています。

「ライトモティーフ」(人物や背景などに決まった音楽を与える方法)や終止音を使わずに永遠に続くかと思えるような「無限旋律」の魅力が込められた感動の音楽です。 



「愛と官能」の押し寄せる音楽ですから「珈琲ブレイク」には向かないかも知れませんが、昨日の「ニュールンベルグの名歌手~第1幕への前奏曲」で刺激されて今日もワーグナー音楽となりました。

愛聴盤

(1) ウイルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ウイーンフィルハーモニー
    キルステン・フラグスタート(ソプラノ)

TOCE55710
(EMI原盤 東芝EMI TOCE55710 1952年録音)

フルトヴェングラー特有のテンポの動かし方で奥深い音楽空間が広がり、フラグスタートの感情表現が見事な歌唱です。 全曲盤からの抜粋で「ワーグナー管弦楽曲集」として収録されています。 1500円盤

(2) オットー・クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団

TOCE13348 1960年録音
(EMI原盤 東芝EMI TOCE13348 1960年録音)

遅めのテンポでじっくりと愛の情感を歌いあげたクレンペラーの名演。 こちらはオーケストラ演奏です。 1300円盤

(3) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ウイーンフィルハーモニー
   ビルギット・ニルソン(ソプラノ)

UCCD7046
(DECCA原盤 ユニヴァーサル・ミュージック UCCD7046 1959年録音)

これもクナッパーツブッシュ特有の遅いテンポで深い深い情念を呼び起こした稀有な演奏の一つ。 ビルギット・ニルソンのイゾルデが圧巻です。1000円盤

(4) カラヤン指揮 ウイーンフィルハーモニー ジェシー・ノーマン(S)

POCG20031 1987年ライブ
(グラモフォン原盤 ユニヴァーサル・ミュージック POCG20031 1987年ライブ)

1987年ザルツブルグ音楽祭でのライブ録音。 1984年セッション録音でベルリンフィルを振った新録音とほぼ同じプログラムをウイーンフィルで振っています。 驚くべきことはこの「トリスタンとイゾルデ」。 84年でも驚いたのですが、74歳でこれほどの官能をあぶり出していることでしたが、亡くなる2年前にもめくるめく官能の嵐をカラヤン流の美麗な塗りたくりで演奏していることです。 上記3人にはないカラヤン特有の美学を貫いた官能の極致が匂っており、舞台ではおそらく歌うことのない黒人歌手ジェシー・ノーマンの絶唱が聴ける演奏です。

以上4点はもう現代指揮者に求められない非凡な説得力で迫ってくる演奏として紹介しておきます。 現代指揮者ではバレンボイム、ティーレマンやパッパーノのようなすばらしい指揮者がいます。 でも私はまだ手放しでこれらの現代の指揮者にのめり込めません。 

やはり古い人間なんですね。

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今日の音楽カレンダー

1756年 生誕 W.A.モーツアルト
1823年 生誕 エドアール・ラロ(作曲家)
1901年 没  ジュゼッペ・ヴェルディ(オペラ作曲家)
1908年 初演 ラフマニノフ 交響曲第2番
1958年 没  エーリッヒ・クライバー(指揮者 カルロスの父)






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最終更新日  2008年01月27日 21時39分57秒
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私もいっとき  
嫌好法師  さん
ワグネリアンだったことがありました。
その時の名残で往年の名指揮者のレコードが何種類もまだキャビネットに並んでいます。
誰のワーグナーが良いかというより、大指揮者の数だけ魅力的なワーグナー演奏が存在するということでしょうね。どれも捨てがたい名演奏です。 (2008年01月27日 00時59分57秒)

Re:トリスタンとイゾルデ~前奏曲と愛の死(01/27)  
朝青龍の立会いの気合は素晴らしい。それに比べると他の力士は完全に負けている。全部腰高。朝青龍に負けても同じ1敗、ならば怪我しないように負けたほうが得だと思っているようにしか見えない。日本人力士もがんばれ。 (2008年01月27日 09時46分33秒)

嫌好法師さん、ありがとうございます  
とも4768  さん
嫌好法師さん
>私もいっときワグネリアンだったことがありました。
>その時の名残で往年の名指揮者のレコードが何種類もまだキャビネットに並んでいます。
>誰のワーグナーが良いかというより、大指揮者の数だけ魅力的なワーグナー演奏が存在するということでしょうね。どれも捨てがたい名演奏です。
-----

そうですね。 フルトヴェングラー、カイルベルト、クレンペラー、ショルティ、ヨッフム、トスカニーニ、サヴァリッシュなど往年の名指揮者のワーグナー演奏はどれもいいですね。 捨てがたい魅力があります。
(2008年01月27日 13時41分20秒)

ふらっと・Gさん、ありがとうございます  
とも4768  さん
ふらっと・Gさん
>朝青龍の立会いの気合は素晴らしい。それに比べると他の力士は完全に負けている。全部腰高。朝青龍に負けても同じ1敗、ならば怪我しないように負けたほうが得だと思っているようにしか見えない。日本人力士もがんばれ。
-----

日本人力士も勿論気合いがあるんでしょうけれど、それが形となって表れていないですね。 朝青龍、白鵬の気合いとそれを具現化する力、それにスピーディな相撲として表して欲しいですね。

今日の一戦楽しみです。

(2008年01月27日 13時43分47秒)

Re:トリスタンとイゾルデ~前奏曲と愛の死/白鵬優勝!(01/27)  
さすがに、今日の決勝戦は、両方とも、力はいってましたね^^)見てておもしろかった。
朝青龍の腕力はすごいとあらためて思いました。負けたけどね。

ドイツの観光名所・ノイシュバンシュタイン城を作った城主が、ワグネリアンで、そっくりの洞窟を作ったとか^^)
(2008年01月28日 00時16分51秒)

きよりん0518さん、ありがとうございます  
とも4768  さん
きよりん0518さん
>さすがに、今日の決勝戦は、両方とも、力はいってましたね^^)見てておもしろかった。
>朝青龍の腕力はすごいとあらためて思いました。負けたけどね。


力が入りましたね。 いい勝負でした。 これで春場所は朝青龍もいっそう闘志を燃やすことでしょう。 あとは大関陣に頑張ってもらわないと。

>ドイツの観光名所・ノイシュバンシュタイン城を作った城主が、ワグネリアンで、そっくりの洞窟を作ったとか^^)
-----

そういう話を聴いたことがあります。財力と権力の凄さですね。

(2008年01月28日 03時53分35秒)

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