プレリュード

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2008年02月26日
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カテゴリ: クラシック音楽
珈琲ブレイクに一曲 フィンジ作曲 ピアノと弦楽の為のエクローグ


今日は何を聴こうかなとCD棚を眺めながら選んでいますと、長い間聴くことのなかったジェラルド・フィンジ(1901-1956)の作品集がありました。 

このCDにはチェロ協奏曲、大幻想曲とトッカータ、ピアノと弦楽のためのエクローグが収録されています。 

ジェラルド・フィンジはイギリスの作曲家で、20世紀初めに生まれているにもかかわらず、その音楽はまったく前衛的、現代音楽的な情緒はなくて、ロマンの薫りがむせ返るようなリリシズムに満ちた音楽を書き残しています。

晩年に書かれた作品40のチェロ協奏曲などはもっと渋みが深くなればブラームスの音楽かと思われるほどのロマンに溢れた、メランコリーな作品を残しています。

この中で今日は「ピアノと弦楽のためのエクローグ」について書いてみたいと思います。

「エクローグ」とは牧歌的な会話とでも訳せばいいのでしょうか、この作品ではピアノと弦楽合奏がまるで掛け合いのように交互に現れて、美しい叙情的な旋律が穏やかに展開されています。

曲の冒頭からピアノ独奏が流れますが、これがとても美しく叙情的に、優しさとどこか懐かしげな雰囲気のある透明感を響かせていて、聴く者の心を捉えて離しません。  



最近は三寒四温というリズムを繰り返しています。 今日はまた冷え込んでいます。 こんな寒い冬のひと時に珈琲カップを手にしながら、自分の歩んできた人生を振り返りたくなるような音楽です。

フィンジ28歳(1929年)の時の美しい音楽に溢れた、演奏時間11分弱の作品です。

愛聴盤 ピーター・ドノホー(P) ハワード・グリフィス指揮 ノーザン・シンフォニア

10/09
(Naxosレーベル 8.555766 2001年1月録音)

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今日の音楽カレンダー

1770年 没 ジュゼッペ・タルティーニ(作曲家)
1899年 初演 ブルックナー 交響曲第6番
1922年 初演 サン=サンーンス 組曲「動物の謝肉祭」
1935年 初演 ビゼー 交響曲第1番





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最終更新日  2008年02月26日 00時01分41秒
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