プレリュード

プレリュード

2010年08月23日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

「名曲100選」 モンテヴェルディ作曲 「聖母マリアの夕べの祈り」

12歳の時からクラシック音楽を聴き続けていますが、49年間の間に数え切れないほどの曲を聴いて、そのほぼ大多数の曲に感銘を覚えてきて、それらをこの日記で紹介していますが、それらの感動を覚えて中でも忘れられない曲というのがいくつかあります。 ベートーベンの第9交響曲であったり、マーラーの「大地の歌」であったり、ショパンのピアノ曲であったり、チャイコフスキーやドヴォルザーク、ブラームスの作品だったり。

そういう魂を揺さぶられるほど感動した曲から一つ選んでみました。

イタリアの作曲家モンテヴェルディ(1567-1643)が書き残した「聖母マリアの夕べの祈り」です。 

独唱、合唱、通奏低音、を伴った管弦楽で演奏される一種の合唱曲のような曲ですが、イタリア初期バロック音楽の時代から400年を経ても今尚輝きを失わない不滅の音楽として、聖母マリアの肖像のように燦然と輝いている美しい音楽です。

このCDを購入したのが1994年11月。今から16年前に2枚組廉価盤として再発売されたのをほとんど衝動買いで求めた盤でした。自宅に持って帰ってもすぐには聴かずに2~3日はプレーヤーに置いたままでした。

それまでにこの曲の名前も知らず、音楽も聴いたことはなく、まあ秋の夜に聴くのにいいかなと何気なく買ったものでした。

聴き始めて驚きました。たかだか教会音楽だろうと思っていたのが、これほど深い味と滋味に溢れた音楽にただただ茫然自失の状態で聴いていました。まるで天使の声とはこのことか、天上の音楽とはこのことか、心を癒す音楽とはこのことか、色々な想いをめぐらせながら100分間ほどの至福の時空を過ごしていました。

音楽は純粋な祈りに満ちており、純粋無垢な美しいカトリックの教会音楽のような旋律に全編に紡ぎ出されていて、聴いている間は無上の愉悦、喜びがひしひしと伝わってくる音楽で、初めて聴いた時から3ヶ月もの間、来る日も来る日もこの音楽を聴いていました。

白眉は「マニフィカート」で、古雅な趣きを伴いながらグレゴリオ聖歌を男性コーラスが歌う様は、聖母マリアの肖像画のような気高い佇まいを見せている音楽です。 文字通り「マニフィカート」(崇める)を覚える音楽です。



ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 モンテヴェルディ管弦楽団・合唱団

ガーディナー
(DECCA原盤 ユニヴァーサル・クラシックス UCCD3088 1974年録音)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年08月23日 00時06分11秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

とも4768

とも4768

お気に入りブログ

悲惨な連休。 New! 魔神8888さん

ファミレス通いは、… New! kororin912さん

スカイミュー μ ミューさん
クラシック音楽は素… 会長0804さん
のほほん オケイ6306さん

コメント新着

http://buycialisky.com/@ Re:ドニゼッティ 弦楽四重奏曲/オキザリス(08/31) cialis in der apotheke ohne rezeptcost …
http://viagravipsale.com/@ Re:ドニゼッティ 弦楽四重奏曲/オキザリス(08/31) interacoes medicamentosas viagra <a…
shoko@ Re:デュカス ピアノソナタ/初雪草(08/29) 初めまして。 デュカスのピアノソナタを聴…
ifJU8X Really enjoyed this blog article.Much thank@ ifJU8X Really enjoyed this blog article.Much thanks again. Great. ifJU8X Really enjoyed this blog article…
ONY72s I cannot thank you enough for the post. Wil@ ONY72s I cannot thank you enough for the post. Will read on... ONY72s I cannot thank you enough for th…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: